Phase.7 復活─過激にいこうか─

「……やはりそうか」


背後から足音がひとつ……いやふたつ。


一定の間隔でこちらに迫っているのがわかる。


足を止め振り返る。

するとそこには喪服のようなスーツを着こなした男がふたり。



その顔には生気はなく、獣のようにギラついた目をこちらに向けてきた。




「なるほど……。全てお見通しという訳か」


「ーーーーーーーー!!!」


男たちは咆哮とともにそれぞれイカの如き怪物……『スクウィッドアンゲロス』に変身する。


その姿は両腕が異様に長く、頭部は剣のように尖っている。

おまけに全身が半透明でうっすらと内臓が動いているのが見える。

背中には天使の翼、頭上には天使の輪、腹部のバックルには宝石……ヴァイトップが埋めこまれている。




「■■■■ーーーーーー!!!」


スクウィッドアンゲロスたちは雄叫びをあげながら、獣のごとく俺に飛びかかる。


俺はスクウィッドアンゲロスたちの攻撃を捌くと腕輪……フォルスレイザーを起動させる。



「爆現……!」


《FOURTH……》


変身コードを呟き、腕輪のエンジンのスターター……『ファングトリガー』を引くことで俺の体が炎に包まれ、衝撃波が放たれる。


その衝撃波がスクウィッドアンゲロスを吹き飛ばすと、俺は自らを包む炎を振り払う。


そして俺は異形の戦士……フォルスへと“変身”した。
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