「うっ……！うわぁぁぁぁぁぁ！」





そして、物凄い力でそのまま頭上へと引きずられ………






「ぎぃやぁぁぁぁぁぁぁぁ！！」




断末魔と共に、店員は変わり果てた姿で落下する。




その姿は身体中の水分を抜かれさながらミイラのようになっていた。






「「「わぁぁぁぁぁぁぁ！」」」



それを見た野次馬たちはパニックとなり、建物内は彼らの怒声と悲鳴で溢れかえる。



俺たちにはもはや何が起こっているかなんてわからない。





それから間もなく逃げ惑う野次馬たちの前に、建物内に侵入していた“異形の存在”が眼前に姿を現した。