Phase.7 復活─過激にいこうか─

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「……ここか」


同時刻、私………いや、“俺”、鳴滝サクラは、姫矢グループの三日月型のビルの裏口にいる。

入り口には警備員が2人。


警備会社から派遣されたいかにも弱そうな警備員。

こんな奴らの警備など正直アテにならないだろうに。




「うおぉぉぉぉぉぉぉ!」


「な、なんだお前は!?うわぁぁ!」


駆け出すと警備員たちにボディーブローをかます。

ボディーブローを受けた警備員たちは気を失い地面に倒れ伏す。


気を失った警備員たちを残し俺はビルの中へと入っていく。




「……妙だな………」


上の階を目指し階段を駆け上ってゆく。

目指すは最上階……姫矢グループ会長がいるであろう会長室。



目的は、姫矢グループ会長……『姫矢 喜一郎(ひめや きいちろう)』の暗殺だ。


しかし、俺もこれには違和感を感じずにはいられなかった。


中に入ってみれば警備員どころか社員すらおらず、こんなにもたやすく侵入できたからだ。


まるで会長室で待っていると言わんがばかりに。
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