Phase.7 復活─過激にいこうか─

「ミィ……」


ミィの肩に手を置くと微笑みかける。



「……どんな力にも危険は伴う。そんなの俺だってわかってるよ」


「だったらなんで!」


「……それでも戦わなきゃって思ったからだ」


俺は手に持ったセグンドレイザーの方に視線を向ける。




「俺、頭悪いからさ……うまくは言えねぇけど、ミィが1人で戦ってるって知った時、俺も何かしなきゃって思ったんだ。

でもよ、俺にはできる事なんて何にもない。


………これがどれだけ悔しい事か分かるか?

ミィは俺のことを2回も助けてくれたのにさ……」

セグンドレイザーを握る手に力がこもる。

こいつはずっと俺を助けてくれてた。

出会った時も、こないだも。


でも俺は何もしてやれねぇ。

一番こいつが辛いときに何もしてやれねぇ。


それが悔しくて、ずっと悔しかったんだ。






「……緑川」


「だからベルトを手に入れた時に決めた。俺はお前らの為に戦うって。

これは俺の初めての決断なんだ。ぜってぇゆずらねぇよ?」


自分でうまく笑えたかはわからねぇ。

でもできるだけ精一杯笑顔をつくった。
しかしミィはまだ納得していないようで……




「バカだよ……ホントバカ……!」


「みっちゃん!」


「ミィ!」



ミィは涙を流しながら何処かへと走り去っていった。
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