Phase.7 復活─過激にいこうか─

「すげぇ……」


必殺の一撃を決め、地面に着地。


こうして初めて変身してみたが、ベルトの力の凄まじさに圧倒されてしまう。


よくわかんねぇけど……こんなのテロリストとかに悪用されたら日本終わるだろ………。


俺は本能的に、このベルトがもたらす力を恐れているのか俺の手は震えていた。



「アキくん!」

「緑川!」

「おぉ、無事か2人とも!」


しかし、ボーッとなんかしていられねぇ。

ミィと篠宮が駆け寄ってくれば、出来るだけ『いつもの調子』を装い、変身を解除する。




「どーだすげぇだろ……うっ」


2人の姿を見て安心したんだろうな、急に疲労感に襲われて、その場にすわりこんでしまう。




「この……バカ!!」


そんな俺を見て思わず叫ぶミィ。

その目には涙が…………。やっぱり怒るよな。





「なんでベルトに手を出したんだよ!?

あれは危険な物だっていったじゃないか!」


コイツはベルトの力の恐ろしさやそのベルトを手にすることで降りかかる災いを嫌というほど体験したんだろう。

俺がベルトを手にしたことに納得いかないようで、食って掛かる。



お前の気持ちは嬉しいよ………でも…………。





「みっちゃん…緑川にだって……」


「あかりんは黙っててよ!」


「ごめん……」


ミィをなだめようとするも、一言黙れと言われれば、篠宮はその迫力に思わず黙り込んでしまった。
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