Phase.7 復活─過激にいこうか─

「かぁめんるぁいだぁ~?……調子づいてんじゃねェェェェ!」


自分が手に入れたはずのベルトで、自分以外の男が変身したのが許せない………って感じなんだろうな。

サボテン野郎は怒り狂い、棘ミサイルを飛ばしてきた。


それも、常人には視認することすら困難なスピードでだ。



「っ………!そらよっ!」


「ぐっ!?」


しかし、セグンドに変身したこの俺………緑川 秋には、飛来する棘ミサイルすら、まるでスローモーションのように見える。

俺はそれを一歩も動くことなく、棘ミサイルをあの大男がやったようにキャッチしては奴に投げ返した。

ミサイルを投げ返され、奴は大きくのけぞった。



「…っ……!……なるほどな」


一瞬頭痛に似た症状に襲われた後、俺はセグンドレイザーの全ての機能を理解する。

どうやらこのベルトには自身の機能の概要を装着者の脳にフィードバックし、ラーニングさせる機能が搭載されているようだ。



《BEAM LEG CLAW ACTIVE!》


バックルを文字通り回転させると、ハイテンションな電子音声と共に両脚の装甲が展開。
ビームの鉤爪が構成される。


これが『ビームレッグクロー』。

セグンドのメイン武装の1つ………らしい。


俺はビームレッグクローが展開されると、奴目掛けて跳び回し蹴りを放つ。



「ぐわぁぁっ!」


回し蹴りと共に振るわれたビームの鉤爪がサボテン野郎の生体装甲を抉り取る。

あのビームの爪を受けた傷口は、焼けただれており、その威力の高さを物語っている。



「すげぇ………これならいける、かもな」
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