Phase.6 爆現─俺たち二人で─
──AKI SIDE──
「みっちゃん……?みっちゃん!みっちゃん!」
「………気ィ失ってるみたいだ。早く運ぶぞ」
気を失ったミィの体を揺する篠宮。
俺……緑川 秋(みどりかわ あき)は、自分なりにだが、出来るだけ冷静に状況を判断すると篠宮の肩に手をおく。
「うん……」
ミィの体を揺するのをやめるとミィの体を俺に託してくれた。
ミィ体を背負い、由花さんの家へと向かおうと歩き出す。
「……ん?」
だけど、足元に何かが当たり、視線をそちらに向けた。
「………これは」
視線の先にあったものはあのサボテン野郎が着けてたあのベルトだ。
ミィのベルトと同じ形だけど、なんか………『SEGUNDO LAYSER』って文字が彫られている。
………うーん、“セグンドレイザー”って読むのかな?
そんなことはどうでもいいんだ。
俺はミィを背負ったまましゃがむと、そのベルト………セグンドレイザーを拾った。
「……何やってんの?はやくいくよ?」
「………お、おう。そうだな」
しばらくセグンドレイザーを見つめていたが、篠宮の声と共に、篠宮から隠すようにベルトを懐にしまい、由花さんのアパートに急ぐのであった。
────
「………どうしたのその怪我!?何があったの!?」
「話は後!由花さん救急箱!」
「わ、わかった!」
アパートに到着すると、狼狽える由花さんを他所に負傷した道紀をベットに寝かせ、手当てを開始した。
由花さんは今にも泣きそうな……というか泣きながら狼狽えている。
当たり前だ。
ミィにとって由花さんが大切な家族であると同時に、由花さんにとってもミィは大切な家族なんだ。
「由花さんは包帯とタオルをありったけ持ってきてください!」
「は、はい!」
篠宮の指示により由花さんは包帯とタオルを持ってくる。
「ねぇ、みっちゃん大丈夫なの!?」
「大丈夫です!」
ミィの体に包帯を巻きながら由花さんは篠宮に訪ねる。
篠宮は由花を安心させたいのか、大丈夫だとハッキリと答えた。
───篠宮が時々羨ましくなる。
今日だって俺は大したことなんざ出来なかったのに、こいつは身を呈してミィを庇ったり今だって気丈に振る舞ってる。
すげぇよ、本当に……………。
俺は何も出来ねぇのに。
「みっちゃん……?みっちゃん!みっちゃん!」
「………気ィ失ってるみたいだ。早く運ぶぞ」
気を失ったミィの体を揺する篠宮。
俺……緑川 秋(みどりかわ あき)は、自分なりにだが、出来るだけ冷静に状況を判断すると篠宮の肩に手をおく。
「うん……」
ミィの体を揺するのをやめるとミィの体を俺に託してくれた。
ミィ体を背負い、由花さんの家へと向かおうと歩き出す。
「……ん?」
だけど、足元に何かが当たり、視線をそちらに向けた。
「………これは」
視線の先にあったものはあのサボテン野郎が着けてたあのベルトだ。
ミィのベルトと同じ形だけど、なんか………『SEGUNDO LAYSER』って文字が彫られている。
………うーん、“セグンドレイザー”って読むのかな?
そんなことはどうでもいいんだ。
俺はミィを背負ったまましゃがむと、そのベルト………セグンドレイザーを拾った。
「……何やってんの?はやくいくよ?」
「………お、おう。そうだな」
しばらくセグンドレイザーを見つめていたが、篠宮の声と共に、篠宮から隠すようにベルトを懐にしまい、由花さんのアパートに急ぐのであった。
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「………どうしたのその怪我!?何があったの!?」
「話は後!由花さん救急箱!」
「わ、わかった!」
アパートに到着すると、狼狽える由花さんを他所に負傷した道紀をベットに寝かせ、手当てを開始した。
由花さんは今にも泣きそうな……というか泣きながら狼狽えている。
当たり前だ。
ミィにとって由花さんが大切な家族であると同時に、由花さんにとってもミィは大切な家族なんだ。
「由花さんは包帯とタオルをありったけ持ってきてください!」
「は、はい!」
篠宮の指示により由花さんは包帯とタオルを持ってくる。
「ねぇ、みっちゃん大丈夫なの!?」
「大丈夫です!」
ミィの体に包帯を巻きながら由花さんは篠宮に訪ねる。
篠宮は由花を安心させたいのか、大丈夫だとハッキリと答えた。
───篠宮が時々羨ましくなる。
今日だって俺は大したことなんざ出来なかったのに、こいつは身を呈してミィを庇ったり今だって気丈に振る舞ってる。
すげぇよ、本当に……………。
俺は何も出来ねぇのに。