Phase.1 邂逅─日常の崩壊─

「なぁ、アレなんだろな………?」





秋くんが窓の外を指差す。


指さした方を見てみれば、なにやらパトカーがこちらに近づいて来ているのが見える。






────それも物凄いスピードで。




これは普通じゃない。明らかにこっちに突っ込んで来るやつだ。






「ヤバイ!こっちに来るぞ!」


「!?」


秋くんが俺とあかりんの手を掴み窓から離れた瞬間だった…………















ガシャァァァァン!!





ガラスが割れる音。金属がひしゃげる音。



何かが砕ける音、爆発音。






……日常生活ではまず聞けない凄まじい“音”。



そんな音と共にパトカーが建物に突っ込んできた。
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