Phase.6 爆現─俺たち二人で─

「ぎゃぁぁぁぁぁぁ!!」


飛んできた自転車や車に押しつぶされるキャクタスアンゲロス。

これこそあのアームロイド……ジシャックバットーの能力だ。

有機物、無機物問わず強制的に磁気を纏わせ、“相手を強力な磁石にしてしまう”。


そして奴は全身が巨大な磁石となっている状態なのだ。




「これで終わりにしようか……」


《CONNECTING》


アームロイドコアの絵柄を変える。

コウモリからガンマンへ。


おそらくアームロイドという支援メカとしての姿ではなく、フォルスのアーマーとしての姿だ。




《OH,YEAH!DOCKING FORMETION MAGNET!》


ガイダンスボイスが響く。

ジシャックバットーのパーツが分離し変形、装甲をパージしたフォルスと合体し、新たな姿となった。


両肩に巨大なU字磁石。

頭部はコウモリを模した兜。

両腕にはU字磁石を中央で真っ二つにしたような形の銃を持っている。



先ほどまでの野獣のような姿とは打って変わりスッキリとした姿になった。



“フォルス・マグネットフェイズ”。


これが奴のもつもうひとつの姿だ。




《IGNITION……OVER DRIVE……》


スターターを1回引いた瞬間、真紅の光がフォルスの両腕を駆け巡る。


そして銃口をサボテン男たちに向け、引き金を引くと赤と青の光弾が発射される。





「くっ……くっそぉぉぉっ!!」


赤と青の光弾は身動きの取れないサボテン男を飲み込み、その断末魔すら飲み込むように、その体を圧し潰したのだった。
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