Phase.6 爆現─俺たち二人で─
「……いいだろう、まずはお前からだ」
大男はうっすらと笑みを浮かべると奇妙な形の腕輪を装着する。
それは俺やあのサボテン男のボスのベルトとは大きく異なり腕輪の形をしているが、中央には俺たちのベルトと同じように赤い発光体が埋め込まれている。
………要するに、その作りは俺のベルトやサボテン男のボスの持つベルトと同じなんだ。
「その腕輪……まさか………!」
奴が腕輪を装着すると反射的に身構える。
“プライム”というコードネームから可能性として考えていたが、同じような物がまさか本当に実在していたとは………。
「テメェもベルトオーナーか!
上等だぁ!テメェのも頂いてやらぁ!」
あの大男がベルトオーナー……すなわちベルトの所有者だとわかった途端、ボスは大男に襲いかかった。
───だが、魔獣は解き放たれた。
「……爆現……!」
《FOURTH………》
呟くように変身コードを唱えると思いっきり腕輪のリコイルスターターのようなものを引いた。
『リコイルスターター」とはクランクシャフトにダイレクトに装着されたプーリーにロープをまいた、簡易的にエンジンを始動させる装置のことだ。
ロープを強く引くことで、クランクシャフトに勢いを与えて、エンジンが始動するきっかけを作る。
現実でも草刈り機や除雪機、競艇用のボートのエンジンに用いられている。
あの腕輪の作りからしてあの腕輪の中央の発光体がエンジンで、リコイルスターターでそれを始動させたんだ。
「っ!!」
大男の体が炎に包まれると同時に衝撃波が発生し、サボテン男たちを吹き飛ばす。
やがて陽炎が人の形になると、まだら模様が紅く浮かび上がる。
やがて………焔が振り払われると、全てを破滅に誘う鋼鉄の魔獣が顕現するのであった。
「4号機…………“フォルス”…………!」
サボテン男のボスはその魔獣を見据えると、苦々しく呟いた。
きっと俺は、この瞬間を永遠に忘れない。
これが俺の“物語”が動き出した瞬間。
───長きに渡って続く戦いの始まりだったのだから。
大男はうっすらと笑みを浮かべると奇妙な形の腕輪を装着する。
それは俺やあのサボテン男のボスのベルトとは大きく異なり腕輪の形をしているが、中央には俺たちのベルトと同じように赤い発光体が埋め込まれている。
………要するに、その作りは俺のベルトやサボテン男のボスの持つベルトと同じなんだ。
「その腕輪……まさか………!」
奴が腕輪を装着すると反射的に身構える。
“プライム”というコードネームから可能性として考えていたが、同じような物がまさか本当に実在していたとは………。
「テメェもベルトオーナーか!
上等だぁ!テメェのも頂いてやらぁ!」
あの大男がベルトオーナー……すなわちベルトの所有者だとわかった途端、ボスは大男に襲いかかった。
───だが、魔獣は解き放たれた。
「……爆現……!」
《FOURTH………》
呟くように変身コードを唱えると思いっきり腕輪のリコイルスターターのようなものを引いた。
『リコイルスターター」とはクランクシャフトにダイレクトに装着されたプーリーにロープをまいた、簡易的にエンジンを始動させる装置のことだ。
ロープを強く引くことで、クランクシャフトに勢いを与えて、エンジンが始動するきっかけを作る。
現実でも草刈り機や除雪機、競艇用のボートのエンジンに用いられている。
あの腕輪の作りからしてあの腕輪の中央の発光体がエンジンで、リコイルスターターでそれを始動させたんだ。
「っ!!」
大男の体が炎に包まれると同時に衝撃波が発生し、サボテン男たちを吹き飛ばす。
やがて陽炎が人の形になると、まだら模様が紅く浮かび上がる。
やがて………焔が振り払われると、全てを破滅に誘う鋼鉄の魔獣が顕現するのであった。
「4号機…………“フォルス”…………!」
サボテン男のボスはその魔獣を見据えると、苦々しく呟いた。
きっと俺は、この瞬間を永遠に忘れない。
これが俺の“物語”が動き出した瞬間。
───長きに渡って続く戦いの始まりだったのだから。