Phase.6 爆現─俺たち二人で─
「はっ!」
軽い助走から放たれる拳による重い一撃。
それはサボテン男の腹部を捉え、大きく仰け反らせた。
「なんだテメェ!」
ボスと思わしき個体が振り返り、もう一体のサボテン男と共にプライムに変身した俺の方へと駆け出す。
助走から繰り出される蹴撃。
その蹴りを飛びのいて回避した。
常人ではあり得ない身のこなし。
どうやらスーツ内の人工筋肉と補助用のAIによるものらしいが、運動嫌いの自分がよくここまで動けるようになったものである。
「へぇ……なかなかいい動きするじゃんか」
3体のサボテン男が、一斉に全身の棘をミサイルのように飛ばしてくる。
迫る棘ミサイル。
眼前を覆い尽くすそれは、まさに壁の如し。
しかし………
《BEAM MUFFLER ACTIVE!》
ハイテンション気味な電子音声と共に、棘ミサイルは赤い光に包まれ消滅。
俺の意識に反応し、まるで別の生き物であるかのように動くこの武装は『ビームマフラー』。
カマラーダに聞くまでよく分からなかったが、とにかく………この武器は本当に便利だとしか言いようがない。
「チッ……ちょこざいな!」
攻撃を阻まれ舌打ちをすると、奴は更に棘ミサイルを飛ばしてくる。
でも………それも無駄なんだ。
「はぁぁっ!」
背中から伸びるビームマフラーを操り迎撃。
紅蓮の炎を思わせるソレは、鞭のように荒れ狂いながら次々と棘ミサイルを焼き尽くしていく。
布の性質を持つ光のマフラーは使用者である俺の意思により自在に姿を変える“柔なる盾”であり“柔なる剣”。
まさに攻防一体の装備なんだそうな。
軽い助走から放たれる拳による重い一撃。
それはサボテン男の腹部を捉え、大きく仰け反らせた。
「なんだテメェ!」
ボスと思わしき個体が振り返り、もう一体のサボテン男と共にプライムに変身した俺の方へと駆け出す。
助走から繰り出される蹴撃。
その蹴りを飛びのいて回避した。
常人ではあり得ない身のこなし。
どうやらスーツ内の人工筋肉と補助用のAIによるものらしいが、運動嫌いの自分がよくここまで動けるようになったものである。
「へぇ……なかなかいい動きするじゃんか」
3体のサボテン男が、一斉に全身の棘をミサイルのように飛ばしてくる。
迫る棘ミサイル。
眼前を覆い尽くすそれは、まさに壁の如し。
しかし………
《BEAM MUFFLER ACTIVE!》
ハイテンション気味な電子音声と共に、棘ミサイルは赤い光に包まれ消滅。
俺の意識に反応し、まるで別の生き物であるかのように動くこの武装は『ビームマフラー』。
カマラーダに聞くまでよく分からなかったが、とにかく………この武器は本当に便利だとしか言いようがない。
「チッ……ちょこざいな!」
攻撃を阻まれ舌打ちをすると、奴は更に棘ミサイルを飛ばしてくる。
でも………それも無駄なんだ。
「はぁぁっ!」
背中から伸びるビームマフラーを操り迎撃。
紅蓮の炎を思わせるソレは、鞭のように荒れ狂いながら次々と棘ミサイルを焼き尽くしていく。
布の性質を持つ光のマフラーは使用者である俺の意思により自在に姿を変える“柔なる盾”であり“柔なる剣”。
まさに攻防一体の装備なんだそうな。