Phase.6 爆現─俺たち二人で─

「ミィ、これ今日の分のノートな。あとこれプリント」


「あ、ありがと……」


俺から離れると、秋くんは律儀に鞄の中からプリントとノートを取り出して渡してくる。

それを受け取り、机の上におくのだけど本当に秋くんは秋くんで律儀な奴だと思う。




「いつもごめんね、アキくん。

俺のために……」



「気にすんなって。困った時はお互い様だろ?

…………それに部屋隣だしな☆」


「気持ち悪いからやめて」


すまなさそうにする道紀に対し、秋は笑顔を見せる。




「それにしても随分とかわいい格好してるじゃないか」


「………っ///

こ、これはユカ姉のおさがりで!別に俺は……」


俺のパジャマを見ては冷やかすように笑う。

ユカ姉のおさがりのパジャマはピンクのうさぎ柄になっている。

本当はお気に入りなのだけど、流石にそれは男らしくないから否定するしかない。



顔が熱くなる感覚を味わいながら、自分の趣味ではないと否定するが………。





「あれ?みっちゃんこのパジャマ気に入ってなかった?」


「ユカ姉!」


ユカ姉もニヤリと笑う。もうダメだ。否定すらできぬ。


きっと俺の顔は真っ赤になってるんだろうな。

俺の顔を見たユカ姉と秋くんは吹き出してしまう。




「もう………///」



そして、俺は火照った顔をかくすように俯いた。
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