Phase.6 爆現─俺たち二人で─
─??? SIDE─
───2月18日 午前7時45分。
姫矢市郊外の森林。
見渡す限り鬱蒼と茂った木々に囲まれており、その上暗雲が空を覆っている為、朝方だというのに薄暗い。
そんな森の中に“ソイツ”はいた。
2メーター越えの巨体に巨大な右腕。
灰色の色褪せた瞳。
そして目を引くのが緑色の全身に赤く不気味に輝くまだら模様。
獣の様なソイツの名は『フォルス』。
“俺たちの組織”では『4号機』などと呼ばれているが………“俺”にとってはどうでもいい。
…………“俺”が誰だって?
まぁ、慌てんなよ。
まずは、4号機……フォルスの戦いを俺と一緒に見ていこうじゃねェか。
「…………っ!」
フォルスはその巨大な右腕を構えながら周囲を見やる。
暗闇に紛れてその姿を隠しているが、よく目を凝らせば、フォルスを取り囲むかの様にナニカが存在しているのがわかる。
「……数だけは多いな」
敵を見据えるフォルス。
まぁ、その“敵”って奴も、俺が呼び寄せたんだがな……。
常人には見えづらい異形の存在もフォルスの瞳にははっきりと映っているハズだ。
俺にだって見えるんだ。奴に見えない訳などない。
全身にフジツボを纏った様な姿をした……伝承に伝わるゴーレムのような怪物が全部で10体いる。
「──────!!」
刹那、木に止まっていた鳥が飛び立った。
───2月18日 午前7時45分。
姫矢市郊外の森林。
見渡す限り鬱蒼と茂った木々に囲まれており、その上暗雲が空を覆っている為、朝方だというのに薄暗い。
そんな森の中に“ソイツ”はいた。
2メーター越えの巨体に巨大な右腕。
灰色の色褪せた瞳。
そして目を引くのが緑色の全身に赤く不気味に輝くまだら模様。
獣の様なソイツの名は『フォルス』。
“俺たちの組織”では『4号機』などと呼ばれているが………“俺”にとってはどうでもいい。
…………“俺”が誰だって?
まぁ、慌てんなよ。
まずは、4号機……フォルスの戦いを俺と一緒に見ていこうじゃねェか。
「…………っ!」
フォルスはその巨大な右腕を構えながら周囲を見やる。
暗闇に紛れてその姿を隠しているが、よく目を凝らせば、フォルスを取り囲むかの様にナニカが存在しているのがわかる。
「……数だけは多いな」
敵を見据えるフォルス。
まぁ、その“敵”って奴も、俺が呼び寄せたんだがな……。
常人には見えづらい異形の存在もフォルスの瞳にははっきりと映っているハズだ。
俺にだって見えるんだ。奴に見えない訳などない。
全身にフジツボを纏った様な姿をした……伝承に伝わるゴーレムのような怪物が全部で10体いる。
「──────!!」
刹那、木に止まっていた鳥が飛び立った。