Phase.5 再会─眠れ、愛しの姫君よ─
《IMPACT BOOTS ACTIVE!》
《IGNITION!OVER-DRIVE!》
俺はその姿を見ては、バックルを操作する。
こんな状況でも俺は冷静に、彼女を葬ろうとしている自分がいる。
────本当にプライムである俺は………俺、なのか?
この場に似つかわしくないハイテンションなガイダンスボイスだけが虚しく響き渡る。
「姫華さん……」
脚部にエネルギーが充填され、カマラーダから飛び上がる中、俺は仮面の下で目を閉じた。
────思い浮かぶのは姫華との思い出。
嫌な事がある度に慰めて貰ったこと。
一緒に遊園地でデートしたこと。
美術品のうんちくを披露する度に褒めてくれたこと。
どれも、大事な思い出だ。
目を開ける。
仮面越しの視界が滲んでゆくのが分かった。
だがこれ以上彼女を苦しめる訳にはいかない。
彼女は十分すぎるほど苦しんだんだ。
だからこそ決めた。
───『せめて心だけは救ってみせる』と。
「………あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
右足が焼けるほど熱くなる。
エネルギーが右足に集中し、臨海点を到達した証だ。
そして俺は……………右足を突きだし、自らを光の“矢”へと変えて彼女の……“姫華さんだったもの”の体を貫いた。
《IGNITION!OVER-DRIVE!》
俺はその姿を見ては、バックルを操作する。
こんな状況でも俺は冷静に、彼女を葬ろうとしている自分がいる。
────本当にプライムである俺は………俺、なのか?
この場に似つかわしくないハイテンションなガイダンスボイスだけが虚しく響き渡る。
「姫華さん……」
脚部にエネルギーが充填され、カマラーダから飛び上がる中、俺は仮面の下で目を閉じた。
────思い浮かぶのは姫華との思い出。
嫌な事がある度に慰めて貰ったこと。
一緒に遊園地でデートしたこと。
美術品のうんちくを披露する度に褒めてくれたこと。
どれも、大事な思い出だ。
目を開ける。
仮面越しの視界が滲んでゆくのが分かった。
だがこれ以上彼女を苦しめる訳にはいかない。
彼女は十分すぎるほど苦しんだんだ。
だからこそ決めた。
───『せめて心だけは救ってみせる』と。
「………あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
右足が焼けるほど熱くなる。
エネルギーが右足に集中し、臨海点を到達した証だ。
そして俺は……………右足を突きだし、自らを光の“矢”へと変えて彼女の……“姫華さんだったもの”の体を貫いた。