Episode.3 EIN

1号を彷彿とさせる姿、ライダーフォームとなったアイン。

そのアインの周囲には、風が止む事なく流れている。



「おぉ……すげえ……」


側にいて分かる、このプレッシャー。

だが先ほどの姿………オーバードライブの時の威圧感とは何かが違う。

ただ……必然的に、この姿となったアインは強い。
そう、俺は感じていた。


……というわけで、今日はアイツに任せるかな。




「さて……と、それにしても中々でけえ図体じゃねえか。確かアンゲロス、だっけ?」


「あ、あぁ……だけど、あんなデカイのは初めてだ……」


「うし、取り敢えずお前は、あの連れ2人組を離れた場所に移動させときな。」



そう言うと、アインは準備運動の様な動きをし始める。



「1人で平気なのかよ?」


「ただ単純に1人で倒すんなら楽勝だが、こんなでけえやつを街中に放り出されたらパニックになる、だから移動させ終わったら手伝ってくれ」


「えー………俺今日はお休みするつもりだったんだけど」


「──まっ、満身創痍の奴がいても足手まといか。
俺1人で終わらせてやるよ!」



「はぁ!?
誰が足手まといだこの脳筋野郎が!

……すぐに戻ってきてやるから俺の出番残しとけよッ!

それまでお前なんか前座だ前座!!」



気に入らねぇ。嗚呼気に入らねぇ。

俺はとりあえず孟と亨多の2人を連れていくと一旦その場を離れた。
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