Episode.3 EIN
「孟!亨多!」
篠原輝を無視して、吹っ飛ばされてきたふたりの元へと駆け寄る。
ふと、ふたりが吹っ飛ばされてきた方向を見てみればそこには先程の女子高生が。
だが様子が先ほどと違う。
これはあのふたりのどちらかがやったのだろうが、頭部から血が流れているにも関わらず、彼女は不気味な笑みを浮かべているのだ。
「そっか……」
どうやらアンゲロスとしての本能を現したらしい。
もうこうなったらあのふたりには無理だ。
俺は女子高生の方へと駆け出していく。
しかし女子高生は…………
「ーーーーーーーーーーーーーーー!!!!」
奇声をあげると同時に女子高生の頭部には天使の輪が現れ、まるで大きな力がかかっているかのように女子高生の首が引きちぎれる。
そして大量の血飛沫を撒き散らしながら無数の鎖が断面から生えてきてその胴体を形成する。
更に天使を思わせる翼が、絡み合った無数の鎖の中から現れる。
こうして“変化”は完了した。
「で、でけぇ………」
見上げるほどの大きさとなったそいつを見て思わずたじろいでしまう孟たち。
女子高生の頭部を起点に無数に絡み合った鎖が蛇の胴体のように伸びたその姿には見覚えがある。
『スネークアンゲロス』。
それがこのアンゲロスの名前だ。
「当たりだ………しかも大当たりだよ!」
そう言ってカメラを構える亨多。
「いや………どう見たってハズレだろ!こんなのどうすんだよ!?」
そんな亨多に対し孟はそう叫ぶ。
そりゃそう言いたくなるよな………。
「どけ……ここは俺がやる」
デカい獲物を相手取るのは久しぶりであり、苦戦は必至だろう。
だがその大きさから見て奴は人間を食い物にして『育った』個体のアンゲロス。
コイツを街の方へやるわけにはいかない。
俺がここで食い止めてみせる。
「さぁて………一丁仕事といこうか。
………さぁ来い、化け物!俺が相手だ!!」
俺はすぅっと息を吸うとそう宣誓するのであった。
篠原輝を無視して、吹っ飛ばされてきたふたりの元へと駆け寄る。
ふと、ふたりが吹っ飛ばされてきた方向を見てみればそこには先程の女子高生が。
だが様子が先ほどと違う。
これはあのふたりのどちらかがやったのだろうが、頭部から血が流れているにも関わらず、彼女は不気味な笑みを浮かべているのだ。
「そっか……」
どうやらアンゲロスとしての本能を現したらしい。
もうこうなったらあのふたりには無理だ。
俺は女子高生の方へと駆け出していく。
しかし女子高生は…………
「ーーーーーーーーーーーーーーー!!!!」
奇声をあげると同時に女子高生の頭部には天使の輪が現れ、まるで大きな力がかかっているかのように女子高生の首が引きちぎれる。
そして大量の血飛沫を撒き散らしながら無数の鎖が断面から生えてきてその胴体を形成する。
更に天使を思わせる翼が、絡み合った無数の鎖の中から現れる。
こうして“変化”は完了した。
「で、でけぇ………」
見上げるほどの大きさとなったそいつを見て思わずたじろいでしまう孟たち。
女子高生の頭部を起点に無数に絡み合った鎖が蛇の胴体のように伸びたその姿には見覚えがある。
『スネークアンゲロス』。
それがこのアンゲロスの名前だ。
「当たりだ………しかも大当たりだよ!」
そう言ってカメラを構える亨多。
「いや………どう見たってハズレだろ!こんなのどうすんだよ!?」
そんな亨多に対し孟はそう叫ぶ。
そりゃそう言いたくなるよな………。
「どけ……ここは俺がやる」
デカい獲物を相手取るのは久しぶりであり、苦戦は必至だろう。
だがその大きさから見て奴は人間を食い物にして『育った』個体のアンゲロス。
コイツを街の方へやるわけにはいかない。
俺がここで食い止めてみせる。
「さぁて………一丁仕事といこうか。
………さぁ来い、化け物!俺が相手だ!!」
俺はすぅっと息を吸うとそう宣誓するのであった。