Episode.1 VALZ
振りかざされる刃と鉤爪がぶつかり合い、火花を散らす。
力は互角。否、僅かながら俺が押している。
「何故だ………何故わかってくれない!私はただ人の中で生きていきたいだけなのに!」
「それでも人を喰ったんだろうが……!」
「違う!人は食べてはいない!」
「黙れ……!“死体”が人間のマネゴトをするな……!!」
人の中で生きていきたいというアンゲロス。
だがあれだけの被害を出しておきながら今更共存だなんて不可能だ。
それに少なくとも俺が許さない。
コイツら……アンゲロスは所詮は“死人”みたいなものだ。
奴らの言葉には揺るがない。
鉤爪をいなすと相手のガラ空きになった胴体に膝蹴り何発も叩き込む。
鈍い音が鳴り響く度、バジリスクアンゲロスは赤黒い血反吐を吐きだす。
「おいおい………エキサイトするのもいいけどホドホドにしろよなー」
「あんまりグロいとアップできないからねー?」
2人が茶々を入れる中、俺は夢中で拳を振るった。
頭蓋を粉砕する音、肉が引きちぎれる音……そんなものが聞こえなくなるまでずっと。
憎い。
こいつらが憎い。
殺してやる………
殺してやる…………
殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる………
「………撤収撤収!ショーリもういいって!」
孟の声に気づき我に返ったころには既にバジリスクアンゲロスは物言わぬ死体となっていた。
力は互角。否、僅かながら俺が押している。
「何故だ………何故わかってくれない!私はただ人の中で生きていきたいだけなのに!」
「それでも人を喰ったんだろうが……!」
「違う!人は食べてはいない!」
「黙れ……!“死体”が人間のマネゴトをするな……!!」
人の中で生きていきたいというアンゲロス。
だがあれだけの被害を出しておきながら今更共存だなんて不可能だ。
それに少なくとも俺が許さない。
コイツら……アンゲロスは所詮は“死人”みたいなものだ。
奴らの言葉には揺るがない。
鉤爪をいなすと相手のガラ空きになった胴体に膝蹴り何発も叩き込む。
鈍い音が鳴り響く度、バジリスクアンゲロスは赤黒い血反吐を吐きだす。
「おいおい………エキサイトするのもいいけどホドホドにしろよなー」
「あんまりグロいとアップできないからねー?」
2人が茶々を入れる中、俺は夢中で拳を振るった。
頭蓋を粉砕する音、肉が引きちぎれる音……そんなものが聞こえなくなるまでずっと。
憎い。
こいつらが憎い。
殺してやる………
殺してやる…………
殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる………
「………撤収撤収!ショーリもういいって!」
孟の声に気づき我に返ったころには既にバジリスクアンゲロスは物言わぬ死体となっていた。