Episode.3 EIN

「……バカ言うなよな……時間切れなんか知るか」


そう呟いた時、いくつかの振動が感じる。きっと超スピードで迫ってきてる証拠だ。




「そんなのに構っていたら、今逃げたアンゲロスが人を襲うかもしれないのに……ふざけるなよ」


そしてまた、ダンッという地面を蹴る音が聞こえたその時……上を見上げると、そこにはアインの姿がいた。


闇夜に光る赤い瞳、それを見たものは、一時の恐怖を覚えそうだ。

紅い稲妻を発しながら、その腕には強固な拳のアーマーが付けられていた。

後から聞いた話だがこの武器は『玄武盾・アインプロテクター・パンチングモード』というらしい。

その鎧を纏った腕を振りかざしていく。




「時間切れなんかにさせるか……

その前にお前を殺す……ッ!

俺の……俺たちの意思を貫く為にッ!!」


《ドゥンケル!バースト!》


《エクスライザーバースト!!》


エクスライザーでカプセルを読み込ませ、右腕に力を込める。

カプセルを2回読み込ませた影響か通常よりもインナー内の人工筋肉が盛り上がり、全身に黒いオーラが纏われる。



「……上等、勝負だッ!!」


互いに拳に力を込める。そして………






「ハアアアアアアアアッッッ!!!!」


「オオオオオオオオオッッッ!!!!」



拳と拳がぶつかり、辺り一面は、爆風に包まれた。
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