Episode.3 EIN
「悪いな、今の俺は超短期決戦タイプなんでな!お喋りする余裕もねえ!!」
「グッ……ならその前に……!!」
「『時間切れまでに逃げ切ってやる』てか?」
結論は出た。
俺はヴァルツクローを横に真横に振るう。
そして、その瞬間にアインの姿が消える。
わざとらしいくらいに大振りに振るったヴァルツクローは宙を切る。
──いや、これでいいんだ。
「………甘えよ」
その言葉が聞こえた瞬間、腹部に何かが当てられる感触が走った。
狙いどおり。
その感触の正体、それは……一丁の銃。
まるで虎の装飾があるそれ……青龍とか朱雀だとか言ってたんだから『白虎銃・アインガン』とでも呼ぼうか………が握られていた。
「吹き飛べぇ!!」
奴がそう叫んだ時、巨大なエネルギー弾を打ち込まれ、俺の体は大きく吹き飛んでいく。
「ぐっ………!?」
大きく吹き飛ばされた後、エネルギー弾が消え、俺の体は地面に叩きつけられる。
路地裏から脱し、今はもう使われていない廃工場に出たようだ。
「クッソ……思ったよりいてぇな……!」
なんとか立ち上がり、体制を整える。
一気にぶっ飛ばされたが……あのスピードだ、すぐにやってくるだろう。
………ていうかやって来てもらわないと困るくらいだ。
「逃げ切れると思うなよ!!」
遠くから奴の声が聞こえてくる。
結構遠くまで飛ばされたようだ。
「…………逃げ切れると思うなよ、か」
俺は仮面の下で笑みを浮かべ、呟く。
まぁ、普通なら逃げ切る為の術を考え続けたり、狼狽えながらやられていくよな。
でも、本当に感謝してるよ。
アイツの頭が悪くて。
あの狭い路地裏で戦ってりゃ良かったのにわざわざ吹っ飛ばしてくれてさ。
俺はカプセルをスキャンする。
《リヒト!バースト!》
使った能力は高速移動。
奴のスピードについていくためだ。
そして高速移動能力を使える以上、副次効果として動体視力が今までとは比べ物にならないくらいに向上する。
これで………奴のスピードが目で追えるようになった。
だが、俺は動かない。
奴の出方を伺いつつ、こちらに対抗策がないと思わせるためだ。
「グッ……ならその前に……!!」
「『時間切れまでに逃げ切ってやる』てか?」
結論は出た。
俺はヴァルツクローを横に真横に振るう。
そして、その瞬間にアインの姿が消える。
わざとらしいくらいに大振りに振るったヴァルツクローは宙を切る。
──いや、これでいいんだ。
「………甘えよ」
その言葉が聞こえた瞬間、腹部に何かが当てられる感触が走った。
狙いどおり。
その感触の正体、それは……一丁の銃。
まるで虎の装飾があるそれ……青龍とか朱雀だとか言ってたんだから『白虎銃・アインガン』とでも呼ぼうか………が握られていた。
「吹き飛べぇ!!」
奴がそう叫んだ時、巨大なエネルギー弾を打ち込まれ、俺の体は大きく吹き飛んでいく。
「ぐっ………!?」
大きく吹き飛ばされた後、エネルギー弾が消え、俺の体は地面に叩きつけられる。
路地裏から脱し、今はもう使われていない廃工場に出たようだ。
「クッソ……思ったよりいてぇな……!」
なんとか立ち上がり、体制を整える。
一気にぶっ飛ばされたが……あのスピードだ、すぐにやってくるだろう。
………ていうかやって来てもらわないと困るくらいだ。
「逃げ切れると思うなよ!!」
遠くから奴の声が聞こえてくる。
結構遠くまで飛ばされたようだ。
「…………逃げ切れると思うなよ、か」
俺は仮面の下で笑みを浮かべ、呟く。
まぁ、普通なら逃げ切る為の術を考え続けたり、狼狽えながらやられていくよな。
でも、本当に感謝してるよ。
アイツの頭が悪くて。
あの狭い路地裏で戦ってりゃ良かったのにわざわざ吹っ飛ばしてくれてさ。
俺はカプセルをスキャンする。
《リヒト!バースト!》
使った能力は高速移動。
奴のスピードについていくためだ。
そして高速移動能力を使える以上、副次効果として動体視力が今までとは比べ物にならないくらいに向上する。
これで………奴のスピードが目で追えるようになった。
だが、俺は動かない。
奴の出方を伺いつつ、こちらに対抗策がないと思わせるためだ。