Episode.3 EIN

「お前なんかお呼びじゃないんだよ!」


《ドゥンケル!バースト!》


エクスライザーをヴァルツクローに変形させると黒いオーラをヴァルツクローの先端に纏わせ斬撃波を飛ばす。

しかし、斬撃波はスザクフォームとなったアインにとどくことはなかった。



「そんな攻撃あたんねぇぜ!」


アインは翼をはためかせ、空中を自在に飛び回ることで斬撃波を回避、専用武器である槍………そうだな、アイン・スザクフォームの槍だから『朱雀槍・アインランス』としようか………で突きを放つ。

咄嗟にヴァルツクローで防ぐも次第に押されていく。



「ちっ………!邪魔するなよ……!」


《エクスライザースラッシュ!》

こんな奴に構ってる時間なんてない。
さっさと終わらせてあの死体を解体するだけだ。

強引に左腕で朱雀槍・アインランスを掴むとヴァルツクローにエネルギーを集中させ朱雀槍・アインランス目掛けて振り下ろす。



「折れたぁぁっ!?」


バキリという音と共に朱雀槍・アインランスを叩き折る事に成功。

そのまま狼狽えているアインに至近距離から斬撃波を浴びせる。



「うわぁぁぁぁぁぁぁ!!」


防御する間もなく吹っ飛ばされるアイン。



………ざまぁみやがれ。




「まだだぜ!」


しかしアインは不死鳥の如き翼を広げ、エネルギー弾を連射。



《ドゥンケル!バースト!》


放たれたエネルギー弾を黒いオーラのシールドで防ぐも、爆煙により視界を遮られてしまう。



「しまった!」


慌ててバイザー内の高感度センサーを起動させるが時既に遅く。




「ーーーーーーーーーーーーーー!!!」


怒号が聞こえたと思った瞬間、爆煙を掻き分けて氷の龍が襲いかかってきた。
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