Episode.3 EIN

「財団X………!」


「うーん……ちょっと違うわね

でも、そんなことはどうでもいいのよ」


見覚えのある白いスーツ。
こんな感じの白いスーツを俺は知っている。

死の商人……財団Xだ。

しかも、その手には件のアイテム……エクスライザーが握られている。

成る程な。
あのゲムデウスを召喚したのはこいつだったって訳か………!




「最高だわ………貴方の戦いぶり。

エクスタシーを感じちゃう」


白スーツの女は自慰でもするかのように、頬を赤らめ、その豊満な胸を弄る。



うっ………なんかエロい。

そんなことを言ってる余裕はないけどな。




「………勝手に感じてろ……!」


再びアンプルを構える。

女もカプセルを2個取り出すが、しばらく考えるような仕草をして………



「ふふっ………やっぱりやめとくわ」


「どういうつもりだ?」


「疲弊しきった男を相手にしてもつまらないんですもの」


女は背を向けると取り出したうちひとつのカプセルを起動する。



《ケツァルコアトルスドーパント!》


そして起動したカプセルをホルダーに装填し、エクスライザーで読み込ませる。

すると黄金の靄とともに、3つに開く嘴を持つ巨大な翼竜……ケツァルコアトルスドーパントが現れた。



「……私の名前はシャルロット。また会いましょう、仮面ライダー!」


「待て!」


そういうと白スーツの女……シャルロットはケツァルコアトルスドーパントの背中に飛び乗り、そのまま飛び去っていった……
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