Episode.3 EIN

吹っ飛んだゲムデウスは宝剣を地面に突き立て体制を立て直す。


「許さん………許さんぞぉぉぉぉぉ!」

頭に血が登ったのだろうか、ゲムデウスは宝剣から紅蓮の刃を放つ。




「無駄だぜ……トンガリ頭」

対する俺はガシャコンブレイカーを振るい紅蓮の刃を撃ち落としてゆく。




「さぁ、決着といこうか!」


《マイティアクションCX クリティカルマイティストライク》


ベルトのレバーを再び引くと、電子音声と共に右脚にド派手なエフェクトと共にエネルギーが宿り、上空にゲームの必殺技ゲージが現れる。

まさにゲームの演出さながら。

しかもゲージはあっという間にMAXに達した。今なら強力な一撃を放てそうだ。


ゲージがMAXになったのを確認すると助走から飛び上がり、空中で一回転。




そして………




「うおりゃあぁぁぁぁぁぁぁ!!」


「ぐわぁぁぁぁぁっ!」


強烈な一撃がゲムデウスを貫く。

たちまちゲムデウスは断末魔をあげ、爆炎に飲み込まれていった。




「ふぅ………少し派手にやりすぎたな。

………いるんだろ?出て来いよ」


ゲムデウスマキナの撃退に成功すると、変身を解除し、振り向く。

先ほどからゲムデウス以外の気配も感じていたのだ。



「ふふっ……やっぱり気づいていたのね……」


程なくして、白いスーツに身を包んだ抜群のプロポーションを誇る女が現れた。
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