Episode.3 EIN
──CROSS SIDE──
「さぁ、風の力を味わいな」
1号さんとダブルさんの力を掛け合わせたライダー、クロス・ダブルサイクロンに変身を遂げたこの俺……赤津 将。
地面を勢いよく蹴り、駆け出すと黄緑色の風を纏い蹴りを放つ。
暴風のような蹴りを前に次々と消滅していくバグスターウイルスたち。
だが………
「“紅蓮爆龍剣”!!」
「ッ!!」
頭上から降り注ぐ巨大なが俺の攻撃を遮る。
飛び退いて避け、視線を向けるとそこにいたのは………
大きな一本角。
背中の黄金の翼。
龍を模した肩の鎧。
まさにラスボスの名に相応しい貫禄を持つ遊戯(ゲーム)の神。
似ているものの、先ほど街を蹂躙した怪物から分離した片割れとは違う。
あちらは体色が赤だったのに対し、こちらは黒くなっている。
「ゲムデウス……!
…ったく財団Xの連中、余計なことしやがって………!」
『財団X』とは様々な世界に存在する闇の巨大組織で死の商人の集まりだ。
大規模な研究所をあちこちに構え、世間では科学研究財団として認知されている。
しかし、裏では強力な兵士の製造に利用できそうな技術を求め、様々な組織に接触しては投資などを行い、その技術を対価として手中に収めている。
そしてヴァルツという新たなライダーの誕生やそれに合わせるかのように財団Xが動き出したこともあり、俺はこの世界にやって来たのだが……どうやらこの世界でまた何かやらかしてくれたらしい。
つい先日から仲間とは連絡が取れなくなったため、詳しくは知らないが……あの巨大な怪物や新たな兵器の開発は奴らがいないとそうそう成し遂げられることではない。
「……お前の罪を数えな……!」
ゲムデウスは元々ゲームのラスボスをつとめる敵キャラクターとして産み出されたキャラクター。
相手にとって不足はねぇ……などと調子のいいことは言うつもりはないが、奴を止めなければ最悪の結果バグスターウイルスが蔓延してしまう。
それだけは阻止しなければ。
俺は“師匠”の言葉を引用すると、黄緑色の風を纏いゲムデウス目掛けて駆け出すのであった。
「さぁ、風の力を味わいな」
1号さんとダブルさんの力を掛け合わせたライダー、クロス・ダブルサイクロンに変身を遂げたこの俺……赤津 将。
地面を勢いよく蹴り、駆け出すと黄緑色の風を纏い蹴りを放つ。
暴風のような蹴りを前に次々と消滅していくバグスターウイルスたち。
だが………
「“紅蓮爆龍剣”!!」
「ッ!!」
頭上から降り注ぐ巨大なが俺の攻撃を遮る。
飛び退いて避け、視線を向けるとそこにいたのは………
大きな一本角。
背中の黄金の翼。
龍を模した肩の鎧。
まさにラスボスの名に相応しい貫禄を持つ遊戯(ゲーム)の神。
似ているものの、先ほど街を蹂躙した怪物から分離した片割れとは違う。
あちらは体色が赤だったのに対し、こちらは黒くなっている。
「ゲムデウス……!
…ったく財団Xの連中、余計なことしやがって………!」
『財団X』とは様々な世界に存在する闇の巨大組織で死の商人の集まりだ。
大規模な研究所をあちこちに構え、世間では科学研究財団として認知されている。
しかし、裏では強力な兵士の製造に利用できそうな技術を求め、様々な組織に接触しては投資などを行い、その技術を対価として手中に収めている。
そしてヴァルツという新たなライダーの誕生やそれに合わせるかのように財団Xが動き出したこともあり、俺はこの世界にやって来たのだが……どうやらこの世界でまた何かやらかしてくれたらしい。
つい先日から仲間とは連絡が取れなくなったため、詳しくは知らないが……あの巨大な怪物や新たな兵器の開発は奴らがいないとそうそう成し遂げられることではない。
「……お前の罪を数えな……!」
ゲムデウスは元々ゲームのラスボスをつとめる敵キャラクターとして産み出されたキャラクター。
相手にとって不足はねぇ……などと調子のいいことは言うつもりはないが、奴を止めなければ最悪の結果バグスターウイルスが蔓延してしまう。
それだけは阻止しなければ。
俺は“師匠”の言葉を引用すると、黄緑色の風を纏いゲムデウス目掛けて駆け出すのであった。