Episode.2 RIVEL
──CHIMERA SIDE ──
「おつかれさん、来栖」
「……あれで宜しかったのですか」
姫矢の街の路地裏。
そこで私、来栖黎人は我が主と合流を果たす。
左腕とベルトを除いてあの椿 勝利の変身するヴァルツと同じ姿の鎧を身に纏っている。
強力な力をもたらす怪人カプセルを渡され、私は自我を保てなかった。
しかし……。
「よくやってくれたよ、お前は。
おかげで自衛隊も潰せたし、なによりブランクカプセルも奴らの手に渡った。
全ては計画通りだよ………」
……実験に失敗しブランクカプセルを落とした私を咎めはしなかった。
どうやらこれが我が主の描いた筋書きのようだ。
「………一体貴方は何を考えているのです?」
「そのうち分かるさ。楽しみにしとけ……ciao~……」
背を向けた途端、我が主の眼前に銀色のオーロラが現れる。
この銀色のオーロラ……『オーロラカーテン』は他の場所と繋がっており、潜り抜けることで他の場所へとワープすることが出来るのだ。
そして、我が主は気だるそうに手を振るとオーロラカーテンの向こうへと消えていった。
「……貴方様は新世界の創造こそ我らの悲願と言った……
だが……その新世界の創造とは一体何を成し遂げることなのですか………?」
オーロラカーテンが消えても尚、立ち尽くす。
あの御方は一体何を成し遂げようとしているのか……今の私には分からない。
──私は、今迷いの中にいる。
「おつかれさん、来栖」
「……あれで宜しかったのですか」
姫矢の街の路地裏。
そこで私、来栖黎人は我が主と合流を果たす。
左腕とベルトを除いてあの椿 勝利の変身するヴァルツと同じ姿の鎧を身に纏っている。
強力な力をもたらす怪人カプセルを渡され、私は自我を保てなかった。
しかし……。
「よくやってくれたよ、お前は。
おかげで自衛隊も潰せたし、なによりブランクカプセルも奴らの手に渡った。
全ては計画通りだよ………」
……実験に失敗しブランクカプセルを落とした私を咎めはしなかった。
どうやらこれが我が主の描いた筋書きのようだ。
「………一体貴方は何を考えているのです?」
「そのうち分かるさ。楽しみにしとけ……ciao~……」
背を向けた途端、我が主の眼前に銀色のオーロラが現れる。
この銀色のオーロラ……『オーロラカーテン』は他の場所と繋がっており、潜り抜けることで他の場所へとワープすることが出来るのだ。
そして、我が主は気だるそうに手を振るとオーロラカーテンの向こうへと消えていった。
「……貴方様は新世界の創造こそ我らの悲願と言った……
だが……その新世界の創造とは一体何を成し遂げることなのですか………?」
オーロラカーテンが消えても尚、立ち尽くす。
あの御方は一体何を成し遂げようとしているのか……今の私には分からない。
──私は、今迷いの中にいる。