Episode.2 RIVEL

「ぐっ………!」


爆炎の中から満身創痍の来栖さんが現れる。

それと同時に消滅する赤い怪物。

どうやら戦いは終わったようである。



「今度こそ倒す………覚えていろ!」

《ガンモード!!》

「「!?」」


そういうと来栖さんは、エクスライザーをガンモードにし、銃弾を乱射する。 

爆煙に包まれる視界。



「待て!!」

リベルが爆煙を振り払った頃には来栖さんの姿はなかった。



「終わったか………」


来栖さんが逃走したのを確認すると俺たちは変身を解除する。


何はともあれ戦いは終わったのだ。




「………

なんか美味しいところだけ持ってかれた気分………」


「まぁそういうなって」


俺だって必死に頑張ったのに、実際は後半戦の殆どが勇騎さんの独壇場だった。

勇騎さんがやってこなければ俺は確実にやられていたであろう。

不平不満をいう俺の肩を勇騎さんはなだめるように叩く。



「だって………ん?」


ここで先ほどまで来栖さんがいたところに何かが落ちている事に気づく。

気になり近づいてみるとそれがヴァルツやエクスキメラが使うカプセル型のアイテムだとわかった。

俺はそれを拾いあげる。



「どうした?」


「いやね、勇騎さん。カプセルが………」


落ちていたカプセルは全部で6本。


そのどれもが真っ白で俺や来栖さんの使うカプセルとは違い、属性を表す記号やその内包している怪人の姿などが何も写し出されてはいない。

おまけにスイッチをおしてもカプセルが起動しない。




「なんだこれ?壊れてんのか?」


「貸してくれないか?」


「あぁ、はいよ………」


6本あったうち1本を勇騎さんに手渡す。



すると………



「うわっ!?」


「なんだこれ!?」


勇騎さんが触れた途端、カプセルが輝き出したではないか。


やがて光が収まると真っ白だったカプセルには勇騎さんが変身するライダー……リベルの姿が映し出されていた。




「これは………!」


「リベルのカプセルか………これはお前が持っておくんだな」


「そうするよ」


勇騎さんから変化したカプセルを受け取る。

それにしてもリベルカプセルかぁ………



使ったらどんなライダーになるんだろ?
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