Episode.2 RIVEL

「ノーコンテニューでクリアしてやるぜ!」


「何これだっさ」


「ダサい言うな!」


おっと、思わず口が滑ってしまった。

だがこれはあんまりだ。

このちんちくりんで何が出来るというのだろうか。





「ヴェェェェェハハハハハハハハァッ!!

何だその姿は!ついにヤケでも起こしたかァァ!!」


「レベル1の力、甘く見ないほうがいいぜ?」


敵にまで笑われる始末。

だがエグゼイドはそれに動じることなく手招きしてエクスマキナを挑発する。

そして踵を返しそのまま駆け出した。



「逃げるんかーいっ!」


一見すれば逃走しているようにしか見えないエグゼイド。

エクスマキナはそんなエグゼイドを攻撃目標に定め、全身からレーザーを放つ。




「うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!」


エグゼイドは転がりながらレーザーを回避、相手の懐に潜り込むとジャンプ。
そこから急降下しキックを放つ。



「うおぉっ!?」


蹴りを喰らい大きく仰け反るエクスマキナ。
攻撃は………効いている!



「マジかよ………」


ちんちくりんになったエグゼイド……たしか勇騎さんは『レベル1』って言ってたな………の活躍に思わず呆気にとられてしまう。

だってそうだろう?
あんなちんちくりんが今まで苦戦してた怪物を追い詰めているんだから。



「うおっ!?」


ボーッとするなと言いたげに、俺の方にもレーザーが飛んできた。

俺はサイドステップで回避する。



「くそっ!ジーっとしててもドーにもなんねぇってか!」


このままジーっとしてたら俺はただの噛ませ犬だ。
流石にそれは御免被る。

何が出来るかはわからないけども俺も駆け出すのであった。
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