Episode.2 RIVEL

「雑魚が増えたところで状況は変わらんさァ!」


双頭のドラゴンの口から放たれるエネルギー弾。



《ガシャコンブレイカー!》

《ヴァルツクロー!》


それを俺たちはそれぞれの武器で弾いて応戦する。



《高速化!》

《リヒト!バースト!》


「「うおぉぉぉぉぉぉぉ!!」」


エグゼイドは変身時に現れた黄色いメダルのような何かをゲットし、俺はリヒトカプセルをエクスライザーで読み込ませる事でそれぞれ高速移動を発動させる。


それから間髪いれずに高速世界のからの攻撃を繰り出すのだが、なんとも不思議な感覚だ。


普通に戦ってるのと何ら変わりはないのに、俺とエグゼイド以外のものが全て静止して見える。





「えぇい………!ちょこまかと………!」


エネルギー弾をばら撒くエクスマキナ。
しかし放たれたエネルギー弾すら止まって見えた。



「遅いっ!」


エネルギー弾を撃ち落とす俺たち。
そして………




《キメワザ!マイティー!クリティカルフィニーッシュ!!》

《エクスライザースラッシュ!!》


「はーーーーーーーーっ!!」


高速移動からの最大最強の一撃を叩き込む。


しかし………





「ヴァーハハハハハ!!」


奴は少し仰け反るだけで、まるで効いちゃいない。



「くそッ!これでもダメなのかよ!」


2人同時に着地すると体制を立て直す。



「このゲムデウスマキナとフォーティーンの融合体であるエクスマキナには勝てぬさぁ!!」


エグゼイドとのタッグでもあいつには敵わない。
エクスマキナ………来栖さんは完全に勝った気でいやがる。

……明らかに力に呑み込まれている癖に。



「ゲムデウス………?」


一方エグゼイドはというとゲムデウスという名前に覚えがあるのか、その名前を口にする。

そして、何を思ったか仮面越しからでも察することが出来る程に……

──勇騎さんが笑った気がした。




「………勝利、この勝負俺たちの勝ちかもしれないぜ?」


「は?」


《ガッチョーン………》


何をする気なのかは分からないが、対抗策を思いついたのだろう。
バックルからジュエルを取り外す。




「ここは俺に任せとけ!」


《レッツゲーム!メッチャゲーム!ムッチャゲーム!ワッチャネーム!?……I'm a 仮面ライダー!》


そして取り外したジュエルを反転させて装填するとエグゼイドに白いアーマーが装着される。





その姿は………





「え、えぇーーーーーーーーー!?」


3頭身のなんともダサ………可愛らしい姿のエグゼイドがそこにはいた。
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