Episode.2 RIVEL

「ひとりであんなのと戦うなんて根性あるじゃねぇか、勝利」


言いながら俺の隣に歩み寄る勇騎さん。

その頬には理緒にでもひっぱたかれたのか手の跡が付いている。


なんかカッコつけてるけど全然決まってない。
全然決まってないぞ勇騎さん。




「あんた、なんでここに………」


「ノエルに頼まれた。お前を助けてやってほしいってな

………立てるか?」


「あぁ………」


手を差し伸べる勇騎さん。
俺はその手を掴み立ち上がる。




「勘違いすんなよ……俺はまだあんたを信用した訳じゃないからな」


俺と勇騎さんはノエルを巡って殺し合いを演じた仲だ。

いきなり信用するのは不可能。

それに仮にこの男が俺を騙している敵だとして、あの巨大はバケモノを倒した後に歯向かわれたら正直勝ち目がない。
少なくともムテキゲーマーとかいうライダーの力を使われたら、の話だが。


──共闘はしても警戒するべき、だろうな。




「あぁ、解ってる。無理に信用しろとは言わねぇよ。

ただこれだけは分かってほしい。俺も仮面ライダーだって」


それは勇騎さんも分かっているようでそう言うとベルトを装着しジュエルを構える。



「ま、そうだったな……!」


それを見て俺もカプセルを構える。



《リヒト!》《ドゥンケル!》


「「変身!!」」


《チェーンジッ!仮面ライダー!エグゼイド!》

《デュアルフュージョン!ヴァルツ!ベーシック!》

《光と闇のマリアージュ!今こそ立ち上がれ最強のライダー!》


《マイティジャンプ!マイティキック!マイティマイティアクション!X!》


並び立つ2大ライダー。

勇騎さんは先ほど変身したエグゼイドとはまた違う姿に。

こっちがいわゆる基本形態という奴なのだろう。



「行くぜ勝利?」


あちらは俺を仲間だと見ているのか妙に馴れ馴れしい。
あぁ、なんか調子狂うな………。



「あぁ……分かったよ、勇騎さん。
正直、不本意だけど…………」







「「超協力プレーでクリアしてやるぜ!!」」
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