Episode.2 RIVEL

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……あれからどのくらいの時間が経っただろう。


ほんの数分かもしれないし、何時間も経過したようにも感じられる。

自衛隊が到着したはいいものの、彼らの戦力では焼け石に水であり奴に決定打を与える事は出来なかった。


撃ち落とされる戦闘機に踏み潰される戦車。



俺は、ヴァルツの仮面越しにそれを見ている事しか出来なかった。




《リヒト!バースト!》


見ているなんて無理だ。
それにこいつらはアテにならない。
ヴァルツ特有の回復能力を使い無理やり立ち上がる。

……これでこの能力を使ったのは何度目だろうか。



「………いい加減に諦めたらどうだ?何度やっても私には勝てんさ!」


「ウルセェ………!まだ負けたわけじゃねぇだろうが………!」


地面を蹴り駆け出す。
衝撃でアスファルトが捲れ上がるがそんなこと気にしてられない。



《ドゥンケル!バースト!》


超人的なスピードで肉薄し、再び奴の体に取り付くと黒いオーラを纏ったヴァルツクローで何度も切りかかる。


しかし効かない。まるで効いちゃいない。


他のライダーたちより明らかにスペックの高いヴァルツ。現に前回のあの怪人にはダメージが入った


でも、この巨大な怪物が相手じゃ流石にダメか………!




「だったら………!」


《エクスライザースラッシュ!!》


「でやぁぁぁぁぁぁっ!!」


クローモードのままカプセルを読み込ませエネルギーをチャージ。

巨大なエネルギー刃を形成されると飛び上がりそれを振り下ろす。


爆炎に包まれるエクスマキナ。




「やったか!?」


地面に着地し、爆炎を見つめる。


これで奴を倒せたかに思えた。









だが………





「残念だったなぁ!!」


「!?」


爆炎の中から声がしたかと思えば俺の頭上に魔方陣が現れそれが降りてきたかと思えば爆発が起きる。



「うわぁぁぁぁぁぁぁ!!」


爆発に吹き飛ばされて地面を転がる。
その衝撃で変身が解除されてしまう。





「そんな…………!」


「ヴァーハハハハハハ!私は最強だぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」



爆炎の中に佇むエクスマキナ。

見れば奴はほぼ無傷ではないか。




「嘘………だろ?」

あれだけ攻撃したのに。

あんなに必死に戦ったのに。



奴を倒せるどころかダメージすら与えられないなんて………。









「………クソ。ここまで………か………」













「………諦めるのはまだ早いんじゃねーか?」


全てを諦めかけたとき、声がした。

そこにいたのは…………





「勇騎さん…………」
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