Episode.2 RIVEL

「そ、それでノエルに何させる気だよ?」


「それはついて来ればわかる」


バイクに跨る勇騎さん。改めて見るとなかなか様になってる。

……ちぇっ、なんかムカつくなぁ。

こちらもバイクに跨りノエルをバイクに乗せる。



「とんでもない事だったら許さないからな!」


ノエルが俺の後ろに乗った事を確認すると、アクセルを吹かし勇騎さんと同時にバイクを走らせた。




────


勇騎さんについていき、バイクを走らせていると、とある喫茶店に辿りつく。


そこは古いアパートの部屋を二部屋ほど改装して喫茶店にしたような、そんなお店。


看板には『BATTLER』と書かれている。

俺たちはバイクから降りると店の中へと入る。



「いらっしゃい!」


店の中に入るとひとりの女の子が出迎えてくれた。

服装や容姿からして女子高生くらいだろうか。

長めのサイドテールに赤渕のメガネ。


そして何といっても……………大きめのおっぱ……いえ、なんでもございません。




「理緒、他の奴らはどうした?」


カウンターに座ると、勇騎さんはそのメガネちゃんに話しかける。

どうやら名前は『理緒』というらしい。




「うーんとねぇ……輝くんもアルちゃんも朝早くから出かけてる」


「そうか……まぁ仕方ねぇか」


理緒と呼ばれた女子高生と勇騎さんが話している中、俺は窓の外を見る。

既に朝日が昇っており、日差しが徹夜明けの目を刺激する。


どうりで眠たい訳だ。


それに孟と亨多も心配してるだろうな……あとで連絡入れとかなきゃな。
14/35ページ
スキ