スクウィッドアンゲロスのいた場所には紅蓮の炎がちらつくのみで、沈黙があたりを支配していた。



「………お、おぅ。やるかぁ！？」


静かに歩み寄るエグゼイド・ムテキゲーマー。

とっさに構える俺だったが………



「気が変わった………俺の話、聞いてくれないか？」


そういうとジュエルをベルトから取り外し変身を解除する。



「………あぁ？」


相手の目的は分からないが、もしかしたら俺を罠にかけようとしてるのかも。

俺はノエルを護るようにして男の前に立ちはだかり構える。



「安心してくれ。俺にはもう敵意はねぇよ」


そう言って両手を上げる男。

それを見た俺も恐る恐る変身を解く。



「俺は呼道 勇騎(こどう ゆうき)。仮面ライダーリベルだ」


「………椿 勝利」


男……呼道 勇騎さんにつられて俺も自己紹介してしまう。

あぁ、もう！自己紹介してる場合じゃないのに！調子狂うなぁ！



「じゃあ………勇騎さん。なんでアンタはノエルを狙っているんだ？」


暫しの沈黙の後、思い切ってこの質問をぶつけてみる。

すると勇騎さんは………









「さっきは関係ないって言ったけど……仕方ないな。話すよ。


………俺“たち”の元の世界を取り戻すためだ」