Episode.2 RIVEL

「俺の腕がぁぁぁぁぁぁ!?」


「一気に決めるぞ!」


「命令するな!」


両腕を失い悶絶する相手を見て、一気に勝負を決めようと持ちかけるエグゼイド・ムテキゲーマー。

俺も口ではそういうものの、ヴァルツクローを構え、必殺技の体制をとる。




「よくも………よくもぉぉぉぉぉ!!」


怒りに我を忘れたスクウィッドアンゲロスがイカ墨を模した弾丸を飛ばしてくる。




「お前の出番なんか1ページで十分なんだよ……!」


《ドゥンケル!バースト!》


俺の体から溢れ出る黒いオーラ。
それが弾丸を飲み込み跡形もなく消滅させる。



「なにぃぃぃ!?」


「「今だ!」」


《キメワザ!ハイパークリティカルスパーキング!!》


《エクスライザースラッシュ!!》



力の奔流がそれぞれの武器に宿る。



「はーーーーーーーーーーー!!」



2人同時に駆け出し………一閃。


勝負は一瞬でカタがついた。




「ふっ………ふはははは!なんだその攻撃は!」


「お前は既に死んでいる」


「ゲームはもう終わってる………ってどこのケンシロウだよ」






《究極の一発!!完全勝利ィィィ!!》






「何!?ぐわぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」


言い終わるや否や無数のHITの文字と共に時間差で攻撃が炸裂する。
まるでゲームでよくある多段ヒットという奴だ。


多段ヒットの嵐と共に、大気を震えさせんがばかりの爆炎が辺りに広がった。
10/35ページ
スキ