Episode.2 RIVEL

「でやぁ!」


ガラ空きになった相手の腹部に蹴りを放つ。

火花が飛び散り後退るドライブ・タイプフォーミュラ。




「………まさかここまでとはな……!」


「引くなら今のうちだぜ?」


「引く?冗談言うなって。こっちにも事情っていうのがあるんだよ……!」



そう言うとジュエルを取り出す。




「まさかこいつを使わなきゃならないなんてな………」


相手の口ぶりからこのジュエルがとっておきだというのが分かる。




だからこそ俺は………




「させるか!」



そのジュエルを使わせまいとヴァルツクローに纏わせた黒いオーラを斬撃として放って妨害する。

だが、奴は妨害をもろともせずジュエルをベルトにセット。




「ハイパー………大変身!!」


《SET UP!エグゼイド!ムテキ!》


《輝け流星の如く!黄金の最強ゲーマー!ハイパームテキエグゼイド!!》


まばゆい光と共にドライブ・タイプフォーミュラの装甲が弾けとび、中から現れたのは、流星を纏いし黄金騎士……エグゼイド・ムテキゲーマー!

………って、これ仮面ライダー!?

なんか目やら髪の毛やらついてるんだけど!
光るそばマンだろどうみても!!


でも、恐ろしく強そうな気がするのは俺だけか?




《ガシャコンキースラッシャー!》


テンキーと斧や剣が合体したようなTHEおもちゃって感じの武器が召喚される。
『ガシャコンキースラッシャー』と呼ばれる刀型の武器らしいのだが、奴はそれを構えると悠然と歩み寄る。




「ビビってなんかないからな!」


相手がいくら強くても彼女を護らねばならない。たとえライダーシステムの勝手を理解していなくても。

俺はヴァルツクローを構えると駆け出した。
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