Episode.2 RIVEL

「いくぞ………!」


《クローモード!》


地面を蹴り駆け出すと同時にまたもや勝手に鈎爪が飛び出す。

しかしこれはこちらからしても好都合。そのままドライブ・タイプフォーミュラに肉薄、ヴァルツクローを突き出す。



「………ッ!」


ガキンッ!

ヴァルツクローはドライブ・タイプフォーミュラの胸部に命中。

火花が飛び散りドライブ・タイプフォーミュラは大きく仰け反る。

その隙を逃す俺ではない。



《ドゥンケル!バースト!》


ドス黒いオーラがヴァルツクローの切っ先に集中する。

そして、漆黒の斬撃波を飛ばす。

ドライブ・タイプフォーミュラに迫る斬撃波。



しかし……




「……甘いぜ?」


《ターイヤコウカーーン!!フォーミュラ!03!!》



ハイテンションな電子音声と共に、どこからともなくスパナを模した鉤爪のついた黄色いタイヤが飛んできて斬撃波を消滅させる。

そしてドライブ・タイプフォーミュラの右腕に黄色いタイヤが装着される。



「はぁっ!」


右腕のクローを高速回転させて突きを放つドライブ・タイプフォーミュラ。

俺はそれをヴァルツクローで防ぐ。

火花がそこらじゅうに飛び散る。




「負けるかぁぁぁぁぁ………!」


「なっ!?」


クローをクローで防ぎながら一歩、また一歩と歩みを進める。




そして………


《ドゥンケル!バースト!》



「………はあぁぁぁぁぁっ!!」

「うおぉっ!?」



ドライブ・タイプフォーミュラの攻撃を弾き飛ばす事に成功した。
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