Episode.2 RIVEL

互いに距離を取り、相手の出方を伺う。

リベル………否、ダブルは早くも新しいジュエルを取り出した。



「まだまだ行くぜ?」

《SET UP!》

《チェーンジッ!ドライブ!フォーミュラ!》

《DRIVE!TYPE FORMULA!》


奴はジュエルを付け替えると今度はフォーミュラカーをそのまま人型にしたような青いライダー……ドライブ・タイプフォーミュラに多段変身を遂げる。



「うえっ、なんじゃこりゃ」


《ガンモード!》


「って、なんでっ!?あーもう!!」


明らかに胸の装飾が重くて邪魔だろと思いつつ、ヴァルツクローを構えるのだが、変なところでも触ったのかヴァルツクローの爪が格納され、今度はガンモード……もといヴァルツガンへと変形されてしまう。
まぁ、ほぼほぼエクスライザーのままなんだけどな。

ただ、本当に使い方がわからないとロクなことが起こらない。


しかし、ガンモードなら………とビームの弾丸を数発発射する。




しかし……



「遅い!」

「消えた!?」


地面を蹴ると同時に俺の目にはドライブが消えたかのように見えた。

そのデカい見た目をカモフラージュするための透明化の類の能力か!?


だが、その答えはすぐに分かった。



「はぁっ!」

「ぐはっ………!」


直後、鈍い痛みと共に体が宙に浮く。

だが、ヴァルツの複眼が奴の姿を捉えたのだ。

奴は肉眼では視認できないほどのスピードで高速移動していたのだ。



やっぱフォーミュラカーなんだし透明化じゃなくて高速移動だよな……。





「はっ!せいっ!とりゃあ!」


反撃の隙すら与えない高速での攻撃。やはり俺では反応出来ないが奴の攻撃によるダメージはそこまででもない。

だが高速移動ならこちらにもある。




《リヒト!バースト!》


電子音声と共に体が軽くなる。

それと同時に断片的にしか見えなかったドライブ・タイプフォーミュラの姿がはっきり見えるようになる。



さぁ………反撃開始といこうか!
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