Episode.2 RIVEL

「そういう訳にもいかないんだよ……!」


そういうとリベルは手を離して回し蹴りを繰り出す。

俺は咄嗟にバク転して回避する。




「アンタなんかにノエルは渡さない!」


「………!」


同時に地を蹴り、互いに駆け出す。

人間を超えた超人的なスピードで距離を詰め、そこから拳を繰り出す。



ぶつかり合う拳と拳。


やはりパワーだけならこちらの方が上だ。



だが………



「せいっ!」

「うわっ!」


腕を掴まれるとそのまま背負い投げされる。

地面に叩きつけられたところにすかさずストンプが飛んでくる。




「ヤベッ……!」

《ドゥンケル!バースト!》


ストンプをかわし、立ち上がるとドス黒いオーラを拳に纏わせ殴りかかる。



「ぐっ!」

俺の放った拳は奴の腹部を捉えた。

大きく仰け反るリベル。

だが、決定打にはならなかったようだ。



「ふぅ………こいつは効いたな………

だけど、勝負はこれからだ」


新しい宝石……ジュエルを取り出すリベル。

それを見て俺は反射的に構える。



間違いない、ここから奴の“強さ”が来る……そんな気がする。




強力とはいえ使い慣れていないこのライダーでどこまで戦える?

俺は仮面の下で思考を巡らせるのであった。
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