Episode.10 LUCY
「ぐっ…………!」
奴の斬撃を受け、俺は片膝をつく。
切り裂かれた胸の装甲の隙間からは血が溢れている。
今の俺のコンディションを察したかのように装甲が閉じていき、ロード・オブ・ジュエルは再びシールズへと戻る。
俺のコンディションを察する機能などあるはずもない。
……どうやら3分経ったようである。
ロード・オブ・ジュエルは俺の所有ジュエル……すなわちライダーたちから直接継承した力に関係なく全てのライダー、全ての怪人の力を行使することができる。
まさにライダー世界の王に相応しい力だが、その分俺の体への負担も大きい。
故にロード・オブ・ジュエルには3分という時間制限がもうけられているのだ。
「なんでた………!?無敵の力はしっかり発動してるのに…………!」
エグゼイド・ムテキゲーマーの力は名前の通り無敵の力。
それはどんな敵のどんな攻撃をもってしてもそのダメージを全く受け付けないという、シンプルながらも非常に強力なものだ。
そして俺はそれを確かに使った。
本来なら無敵の力を使った俺も無敵にならなければならなかったはずなのに、奴の攻撃によって俺は致命傷を負ってしまった。
本来ならありえないはずなのに。
「あれー?ご存知なかった?
アナザーディケイドの力を利用して僕が使ったのは“ゲムデウスムテキ”の力。
ムテキゲーマーと同じムテキの力を持った存在だ。
ムテキの力同士が干渉したらムテキの力が消えるって、知らなかった?」
「嘘………だろ………!」
俺はオーミネーションの力を手に入れて以来、自身の所有ジュエルのひとつであるエグゼイド・ムテキゲーマーの力を主軸に戦略を組み立ててきた。
今思えばムテキの力を過信した戦略とも言えないものだったのかもしれない。
しかし、原理はどうあれ無敵の力が対策されているなどとは思ってもなかった。
───ダメだ、“アイツ”に続き俺はこいつにも負けるのか。
俺は膝をついたまま動けずにいた。
奴の斬撃を受け、俺は片膝をつく。
切り裂かれた胸の装甲の隙間からは血が溢れている。
今の俺のコンディションを察したかのように装甲が閉じていき、ロード・オブ・ジュエルは再びシールズへと戻る。
俺のコンディションを察する機能などあるはずもない。
……どうやら3分経ったようである。
ロード・オブ・ジュエルは俺の所有ジュエル……すなわちライダーたちから直接継承した力に関係なく全てのライダー、全ての怪人の力を行使することができる。
まさにライダー世界の王に相応しい力だが、その分俺の体への負担も大きい。
故にロード・オブ・ジュエルには3分という時間制限がもうけられているのだ。
「なんでた………!?無敵の力はしっかり発動してるのに…………!」
エグゼイド・ムテキゲーマーの力は名前の通り無敵の力。
それはどんな敵のどんな攻撃をもってしてもそのダメージを全く受け付けないという、シンプルながらも非常に強力なものだ。
そして俺はそれを確かに使った。
本来なら無敵の力を使った俺も無敵にならなければならなかったはずなのに、奴の攻撃によって俺は致命傷を負ってしまった。
本来ならありえないはずなのに。
「あれー?ご存知なかった?
アナザーディケイドの力を利用して僕が使ったのは“ゲムデウスムテキ”の力。
ムテキゲーマーと同じムテキの力を持った存在だ。
ムテキの力同士が干渉したらムテキの力が消えるって、知らなかった?」
「嘘………だろ………!」
俺はオーミネーションの力を手に入れて以来、自身の所有ジュエルのひとつであるエグゼイド・ムテキゲーマーの力を主軸に戦略を組み立ててきた。
今思えばムテキの力を過信した戦略とも言えないものだったのかもしれない。
しかし、原理はどうあれ無敵の力が対策されているなどとは思ってもなかった。
───ダメだ、“アイツ”に続き俺はこいつにも負けるのか。
俺は膝をついたまま動けずにいた。