Episode.10 LUCY
僕は腰のホルダーに装着していたリング型アイテム………エクスライザーを取り出す。
そう、椿勝利の使うものと同型のものだ。
「「…………それは!」」
案の定、椿勝利も呼道勇騎も驚愕の声をあげる。
仮面越しだから分からないが、さぞ間抜けな顔をしているのだろう。
更に左腕にカプセルホルダーを装着すると、ポケットから黒いカプセルを取り出す。
これは怪人の力を宿した『怪人カプセル』。
しかし、それは部下のそれとは比べ物にならない力を誇り僕や父さんくらいにしか使えない強力なものだ。
「アナザーディケイド………!」
《アナザーディケイド!》
「……アナザージオウ」
《アナザージオウ!》
起動した怪人カプセルをカプセルホルダーに装填し、エクスライザーを起動。
更にエクスライザーでカプセルを読み込ませると準備完了だ。
「我が身に宿れ……闇の力……!
───“鎧装”」
《デュアルフュージョン!キングデストロイヤー!》
エクスライザーに宿る2体の闇の力。
胸の前でエクスライザーのトリガーを引けば、宿った闇の力が刻印となり僕の体に刻まれた。
刻まれた刻印を中心に20体のオーラが僕の体に折り重なり、金色のリングが更に僕の体を包む。
それらが僕の体を作り替えていく。
そして………
拷問でも受け、顔の皮が剥がされたかのように筋繊維が剥き出しになった顔。
荘厳な印象を受ける巨大な鎧。
時計の針を模した4本の角。
胴体と肩を刺し抜くように配置されたプレート。
胴と頭部には翡翠のごときコアが埋め込まれている。
更には頭部には冠を模した装飾もある。
最後にマゼンタだった鎧が、マゼンタを反転させたかのように紺碧に染まり、変身が完了する。
その姿は………まさに異形の王。
呼道勇騎が『裏の王』なら、この姿は『闇の王』といったところか。
『キングデストロイヤー』。
これが僕のもうひとつの姿。
二人の偽りの王の力を束ねて、“王を打ち倒す者”となったエクスキメラ。
「なんだよ………その姿………!」
「さぁ、全力でかかっておいで………」
《アナザーディケイド!バースト!》
《ダークキバ……!》
戦慄する2人のライダーを嘲笑うように僕は実体化したキングの剣を召喚する。
かつて仮面ライダーキバが使っていたザンバットソードの原型となった剣。
生半可な奴では制御不能なほどの魔皇力が秘められた剣だが、僕は問題なく使用できる。
それから切っ先を奴らに向けて………
「────この僕が遊んであげるよ」
そう、椿勝利の使うものと同型のものだ。
「「…………それは!」」
案の定、椿勝利も呼道勇騎も驚愕の声をあげる。
仮面越しだから分からないが、さぞ間抜けな顔をしているのだろう。
更に左腕にカプセルホルダーを装着すると、ポケットから黒いカプセルを取り出す。
これは怪人の力を宿した『怪人カプセル』。
しかし、それは部下のそれとは比べ物にならない力を誇り僕や父さんくらいにしか使えない強力なものだ。
「アナザーディケイド………!」
《アナザーディケイド!》
「……アナザージオウ」
《アナザージオウ!》
起動した怪人カプセルをカプセルホルダーに装填し、エクスライザーを起動。
更にエクスライザーでカプセルを読み込ませると準備完了だ。
「我が身に宿れ……闇の力……!
───“鎧装”」
《デュアルフュージョン!キングデストロイヤー!》
エクスライザーに宿る2体の闇の力。
胸の前でエクスライザーのトリガーを引けば、宿った闇の力が刻印となり僕の体に刻まれた。
刻まれた刻印を中心に20体のオーラが僕の体に折り重なり、金色のリングが更に僕の体を包む。
それらが僕の体を作り替えていく。
そして………
拷問でも受け、顔の皮が剥がされたかのように筋繊維が剥き出しになった顔。
荘厳な印象を受ける巨大な鎧。
時計の針を模した4本の角。
胴体と肩を刺し抜くように配置されたプレート。
胴と頭部には翡翠のごときコアが埋め込まれている。
更には頭部には冠を模した装飾もある。
最後にマゼンタだった鎧が、マゼンタを反転させたかのように紺碧に染まり、変身が完了する。
その姿は………まさに異形の王。
呼道勇騎が『裏の王』なら、この姿は『闇の王』といったところか。
『キングデストロイヤー』。
これが僕のもうひとつの姿。
二人の偽りの王の力を束ねて、“王を打ち倒す者”となったエクスキメラ。
「なんだよ………その姿………!」
「さぁ、全力でかかっておいで………」
《アナザーディケイド!バースト!》
《ダークキバ……!》
戦慄する2人のライダーを嘲笑うように僕は実体化したキングの剣を召喚する。
かつて仮面ライダーキバが使っていたザンバットソードの原型となった剣。
生半可な奴では制御不能なほどの魔皇力が秘められた剣だが、僕は問題なく使用できる。
それから切っ先を奴らに向けて………
「────この僕が遊んであげるよ」