Episode.10 LUCY
「てっ、てめ………てめぇ!!」
《SET UP!》
フルティンの勇騎さんは、動揺し奇声にも似た声をあげると、ジュエルドライバーにジュエルを叩きつけるようにしてジュエルを装填し、ベルトを腰に装着する。
「変身ッッ!!」
そして怒気を孕んだ声でお決まりのワードを叫ぶとベルトのボタンを押し………
《チェーンジッ!仮面ライダー!エグゼイド!》
《昆虫大戦争!カブト!》
《ガッチャーン!レベルアーップ!》
《カブトにクワガタ!ハチ!トンボ~!!
サソリッ!バッタッッ!昆虫大戦争~!!》
変身したのはエグゼイド。
しかし、目の前に現れたソレは見たこともない姿だった。
基本形態のアクションゲーマーレベル2でも、勇騎さんが大好きなムテキゲーマーでもない。
なんというかエグゼイドを素体に別のライダーが混じったような姿。
赤いカブトムシの角が頭部に装着されているというよりエグゼイドの頭部をジャック・オー・ランタンのようにくりぬいてそこにカブトムシをモチーフにしたライダー……カブトの頭部を嵌め込んだような感じ。
更にショッキングピンクだったインナーも黒に銀のラインが走るものに換装され、背中にはカブトの頭部を大きくしたようなアーマーを背負っている。
『エグゼイド・カブトゲーマーレベル2』。
あとから勇騎さんから聞いた話だが、『エグゼイドの正しい歴史』ではその姿を確認することは出来ず、数多のライダーの歴史が交差する『勇騎さんの世界』でようやく日の目を見た姿だとか。
「アハッ。珍しいの持ってんだね……じゃあスピード対決と行こうかっ」
「きゃっ!!」
俺にとってはどちらも見たことのない姿。
だが、目にも止まらぬ速さで勇騎さんの服と下着を切り刻むあたりスピード自慢のライダーなのだろう。
あとその無駄な器用さも。
亡はこまちを宙に放り投げた。
「こまちっ!!」
俺は天高く放り投げられたこまちを救うべく駆け出すが、その瞬間カブトゲーマーと亡の姿が消えた。
こうして2人のスピード自慢のライダーによる高速の世界での戦いが始まった。
《SET UP!》
フルティンの勇騎さんは、動揺し奇声にも似た声をあげると、ジュエルドライバーにジュエルを叩きつけるようにしてジュエルを装填し、ベルトを腰に装着する。
「変身ッッ!!」
そして怒気を孕んだ声でお決まりのワードを叫ぶとベルトのボタンを押し………
《チェーンジッ!仮面ライダー!エグゼイド!》
《昆虫大戦争!カブト!》
《ガッチャーン!レベルアーップ!》
《カブトにクワガタ!ハチ!トンボ~!!
サソリッ!バッタッッ!昆虫大戦争~!!》
変身したのはエグゼイド。
しかし、目の前に現れたソレは見たこともない姿だった。
基本形態のアクションゲーマーレベル2でも、勇騎さんが大好きなムテキゲーマーでもない。
なんというかエグゼイドを素体に別のライダーが混じったような姿。
赤いカブトムシの角が頭部に装着されているというよりエグゼイドの頭部をジャック・オー・ランタンのようにくりぬいてそこにカブトムシをモチーフにしたライダー……カブトの頭部を嵌め込んだような感じ。
更にショッキングピンクだったインナーも黒に銀のラインが走るものに換装され、背中にはカブトの頭部を大きくしたようなアーマーを背負っている。
『エグゼイド・カブトゲーマーレベル2』。
あとから勇騎さんから聞いた話だが、『エグゼイドの正しい歴史』ではその姿を確認することは出来ず、数多のライダーの歴史が交差する『勇騎さんの世界』でようやく日の目を見た姿だとか。
「アハッ。珍しいの持ってんだね……じゃあスピード対決と行こうかっ」
「きゃっ!!」
俺にとってはどちらも見たことのない姿。
だが、目にも止まらぬ速さで勇騎さんの服と下着を切り刻むあたりスピード自慢のライダーなのだろう。
あとその無駄な器用さも。
亡はこまちを宙に放り投げた。
「こまちっ!!」
俺は天高く放り投げられたこまちを救うべく駆け出すが、その瞬間カブトゲーマーと亡の姿が消えた。
こうして2人のスピード自慢のライダーによる高速の世界での戦いが始まった。