Episode.10 LUCY
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「………給料日までどうやって生きようかな」
「大丈夫大丈夫!なんとかなるっ!
るーるる♪るるる♪るっるっるー♪」
「ほぼほぼお前のせいじゃねーかァ!」
勇騎さんのお金でしっかりスイーツとコーヒーを堪能し、俺とノエル、ルーシー、それからサイフ……じゃなくて勇騎さんの4人でBATTOLERへの帰路へとつく。
まぁ、勇騎さんは大層ご立腹の様子だけど。
「しゃあねぇ……BATTOLERでのまかないで食い繋いでいくか………トホホ」
「お客さまーーーー!」
勇騎さんが落ち込むその背後に、誰かが駆け寄ってくる。
それは先ほどのヒューマギア……売田こまちだ。
「や、やっと追い付いた………」
「こまちさん!?……どうしたんですか!?」
「忘れ物です………」
驚くルーシーに対し、こまちはハンカチを取り出すと差し出した。
ピンクのウサギが描かれた可愛らしいハンカチ。
「あ、私の………。ありがとう」
それはルーシーのものではなく、ノエルのもの。
ノエルはこまちからハンカチを受け取ると安心したかのように微笑む。
「いえいえ。でも良かったです。
ルーシーさんと通信してそこからルーシーさんの位置を割り出してそこまでの迂回ルートを検索出来たから………」
「すっ、すごいです!こまちさんっ!!」
「そ、そんなことないですよ~」
こまちはサラッと凄いことをやってみせたようで、ルーシーは感激し彼女の手を握る。
ルーシーもそうなのだが、困ったように笑うこまちも、もはや人間と大差ない。
やっぱり………かがくの ちからって すげー!
だが…………
ピロロロロ……………
「…………?」
そんな音と共にこまちのモジュールが光ったのを俺は見逃さなかった。
だが、俺もヒューマギアについてそこまで詳しい訳じゃない。
───それが新たな争いの狼煙になろうとは、思いもしなかった。
「………給料日までどうやって生きようかな」
「大丈夫大丈夫!なんとかなるっ!
るーるる♪るるる♪るっるっるー♪」
「ほぼほぼお前のせいじゃねーかァ!」
勇騎さんのお金でしっかりスイーツとコーヒーを堪能し、俺とノエル、ルーシー、それからサイフ……じゃなくて勇騎さんの4人でBATTOLERへの帰路へとつく。
まぁ、勇騎さんは大層ご立腹の様子だけど。
「しゃあねぇ……BATTOLERでのまかないで食い繋いでいくか………トホホ」
「お客さまーーーー!」
勇騎さんが落ち込むその背後に、誰かが駆け寄ってくる。
それは先ほどのヒューマギア……売田こまちだ。
「や、やっと追い付いた………」
「こまちさん!?……どうしたんですか!?」
「忘れ物です………」
驚くルーシーに対し、こまちはハンカチを取り出すと差し出した。
ピンクのウサギが描かれた可愛らしいハンカチ。
「あ、私の………。ありがとう」
それはルーシーのものではなく、ノエルのもの。
ノエルはこまちからハンカチを受け取ると安心したかのように微笑む。
「いえいえ。でも良かったです。
ルーシーさんと通信してそこからルーシーさんの位置を割り出してそこまでの迂回ルートを検索出来たから………」
「すっ、すごいです!こまちさんっ!!」
「そ、そんなことないですよ~」
こまちはサラッと凄いことをやってみせたようで、ルーシーは感激し彼女の手を握る。
ルーシーもそうなのだが、困ったように笑うこまちも、もはや人間と大差ない。
やっぱり………かがくの ちからって すげー!
だが…………
ピロロロロ……………
「…………?」
そんな音と共にこまちのモジュールが光ったのを俺は見逃さなかった。
だが、俺もヒューマギアについてそこまで詳しい訳じゃない。
───それが新たな争いの狼煙になろうとは、思いもしなかった。