Episode.10 LUCY
「何このガラクタ」
「あぶなっ!」
ガッシャーーーン!!
女の声と共に戦闘妖精中村さんが倒れる。
下半身の構造からして相当強い力を叩きつけないと倒れないはずだ。
俺はノエルを庇うようにして戦闘妖精中村さんから離れる。
「中村さんんんんんんんんっ!!」
戦闘妖精中村さんに慌てて駆け寄る勇騎さん。
戦闘妖精中村さんを倒したのは……食いしん坊クールビューティーことアル。
どうやらその細くて綺麗な脚で戦闘妖精中村さんを蹴り倒したようである。
いつも思うのだが、その華奢な体のどこにそんなパワーがあるというのだろうか。
実に不思議である。アルだけに。
「あ……アル……?」
「ゴメン、勇騎が訳のわからないガラクタ作ってて」
「あ………俺は気にしてねぇけど」
アルは無表情で何考えてるか分からないところあるけど……意外と豪快なことやるよなぁ。
「アル!何すんだよ、折角作ったのに………」
「そんなガラクタ、邪魔になるだけだから」
「キタネーニンゲンハホロビロ………キタネーニンゲンハホロビロ…………キタネーニンゲンハ…………」
「中村さんがなんか物騒なこと呟いてるな………」
うーん……ツッコむところしかなくて、どこからツッコんでいいかわかんねーぞコレ………。
俺はため息をつくと、ノエルと一緒にカウンター席に座る。
……最強勇騎親方の相手はアルに任せようか。
「あっ、ノエルちゃん、勝利くん。
お帰り~。リバイスの映画面白かった?」
「おう、面白かったよ。な?」
「うん……。えっとね………」
カウンター席に座ると奥から理緒がやってくる。
ノエルは買ったばかりのパンフレットやグッズを抱えながら、映画の話をし始める。
まだ完全に心を開ききった訳ではなさそうだが、少しずつ………本当に少しずつだが、表情が明るくなってる気がする。
そんな彼女の横顔に見とれていると、窓の外で何かが光ったような気がした。
「………ん?」
俺は席から立ち上がると窓の側までいき、それを見る。
それは青白い光を放ちながらゆっくり、ゆっくりとこちらに近づいてくる。
まるで天から降り立つかのように…………
「なんだありゃ?」
「さぁ?」
ここで勇騎さんも、それに気づいたのか俺の隣にやってきた。
俺もそれが何か分からない。
生返事を返すと目を凝らして、その青白い光を凝視する。
発光体が更に大きくなったように感じた。
地面に近づきつつある。
そこで、ようやく俺は“それ”の正体に気づいたのだ。
「お、親方ーーー!そ、空から女の子が降ってきたーーーー!!」
「誰が親方だっ!最強勇騎親方って言え!」
「ナニイテンダー!ウジャケルナ!」
それの正体は女の子。
変わった格好をしているが紛れもなく女の子なのだ。
俺たちは慌てて店を飛び出したのだった。
「あぶなっ!」
ガッシャーーーン!!
女の声と共に戦闘妖精中村さんが倒れる。
下半身の構造からして相当強い力を叩きつけないと倒れないはずだ。
俺はノエルを庇うようにして戦闘妖精中村さんから離れる。
「中村さんんんんんんんんっ!!」
戦闘妖精中村さんに慌てて駆け寄る勇騎さん。
戦闘妖精中村さんを倒したのは……食いしん坊クールビューティーことアル。
どうやらその細くて綺麗な脚で戦闘妖精中村さんを蹴り倒したようである。
いつも思うのだが、その華奢な体のどこにそんなパワーがあるというのだろうか。
実に不思議である。アルだけに。
「あ……アル……?」
「ゴメン、勇騎が訳のわからないガラクタ作ってて」
「あ………俺は気にしてねぇけど」
アルは無表情で何考えてるか分からないところあるけど……意外と豪快なことやるよなぁ。
「アル!何すんだよ、折角作ったのに………」
「そんなガラクタ、邪魔になるだけだから」
「キタネーニンゲンハホロビロ………キタネーニンゲンハホロビロ…………キタネーニンゲンハ…………」
「中村さんがなんか物騒なこと呟いてるな………」
うーん……ツッコむところしかなくて、どこからツッコんでいいかわかんねーぞコレ………。
俺はため息をつくと、ノエルと一緒にカウンター席に座る。
……最強勇騎親方の相手はアルに任せようか。
「あっ、ノエルちゃん、勝利くん。
お帰り~。リバイスの映画面白かった?」
「おう、面白かったよ。な?」
「うん……。えっとね………」
カウンター席に座ると奥から理緒がやってくる。
ノエルは買ったばかりのパンフレットやグッズを抱えながら、映画の話をし始める。
まだ完全に心を開ききった訳ではなさそうだが、少しずつ………本当に少しずつだが、表情が明るくなってる気がする。
そんな彼女の横顔に見とれていると、窓の外で何かが光ったような気がした。
「………ん?」
俺は席から立ち上がると窓の側までいき、それを見る。
それは青白い光を放ちながらゆっくり、ゆっくりとこちらに近づいてくる。
まるで天から降り立つかのように…………
「なんだありゃ?」
「さぁ?」
ここで勇騎さんも、それに気づいたのか俺の隣にやってきた。
俺もそれが何か分からない。
生返事を返すと目を凝らして、その青白い光を凝視する。
発光体が更に大きくなったように感じた。
地面に近づきつつある。
そこで、ようやく俺は“それ”の正体に気づいたのだ。
「お、親方ーーー!そ、空から女の子が降ってきたーーーー!!」
「誰が親方だっ!最強勇騎親方って言え!」
「ナニイテンダー!ウジャケルナ!」
それの正体は女の子。
変わった格好をしているが紛れもなく女の子なのだ。
俺たちは慌てて店を飛び出したのだった。