Episode.9 HOPE
《ガイアスタイル!》
更にダイヤルが90度回る。
終焉の時も近づいている。
私は更にスイッチを叩いた。
すると今度は宝石が黄昏に染まる。
それと同時に現れるオレンジの魔法陣。
そこから飛び出してきたのは四角の宝石をあしらった仮面を持つホープ。
その仮面や胴にあしらわれた宝石はオレンジに染まっている。
大地の力を宿す『ガイアスタイル』。
………これでホープの持つ4つの基本形態の揃い踏みである。
「ふんっ!!」
「うぉぉぉっ!?」
四股を踏むように、ガイアスタイルのホープが地面に脚を叩きつけると同時に奴の足元で爆発が起こり、奴の体は宙に舞い上がった。
《ファイナルタイム!ホープフォーメーション!!》
「「「「はぁぁぁぁぁぁ!!」」」」
4人の“私”の、剣形態へと変形させたホープソードガンを重ねた。
まるで自分たち同士で士気を高めるように。
まるで決意を新たにするかのように。
そして剣に4つのエレメントを宿すと私たちは奴に斬撃波を飛ばした。
それらは的確に奴の体を捉え、奴を飲み込み、爆発と共に奴は地面に叩きつけられた。
しかし……ホープタイマーを使用しているとはいえ、インフィニットエクシードですら全くかなわなかった奴にこの4形態でどうこう出来る訳などない。
「無駄だっ……」
案の定、奴は立ち上がった。
だけど、私がやるのは奴の足止めのみ。
───奴を倒すのは、私じゃない。
「よくやった………ノゾミ」
「なにっ!?」
奴の背後にはライジングホッパーレイダーこと彰一さん。
そのライジングホッパーレイダーの背後にはバトルレイダーのものと思われるベルトの残骸。
そう。私は、彰一さんがバトルレイダーを倒し、彰一さんが体制をたてなおすまでの時間稼ぎをしていたに過ぎない。
奴にトドメをさすのは彰一さん以外をおいて他にはいない。
《RISING BOLIDE!》
ベルトのボタンを押し、右手の拳が金色に輝く。
それはまさに闇夜を照らす朝日のよう。
エネルギーを纏った拳を奴の顎に叩き付け、奴を再び上空へと吹き飛ばす。
「ぐっ………!!」
空中で体制の悪いなか、スプラッシングホエールレイダーは負けじと扇を振るい、水流を飛ばす。
しかし……彰一さんにはそんなものは効きはしない。
「はぁっ……!」
空中に飛び上がり、金色の光を纏いながらそれらを打ち落とし、蹴りで奴の扇をへし折る。
そして…………
「はぁぁぁぁぁぁっ!」
飛蝗の脚を模した巨大な爪状のエネルギー体を右足に構成すると、そのまま金色の槍となり奴の体に最大最強の一撃を叩きこんだ。
「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
奴を中心に広がりながら、直視出来ないほどに輝きを増す光。
それに少し遅れるように轟く爆音。
それら全てが断末魔と共に奴を飲み込むと、まるで夏の夜空を彩る花火の如く紅の炎を空に咲かせたのであった。
更にダイヤルが90度回る。
終焉の時も近づいている。
私は更にスイッチを叩いた。
すると今度は宝石が黄昏に染まる。
それと同時に現れるオレンジの魔法陣。
そこから飛び出してきたのは四角の宝石をあしらった仮面を持つホープ。
その仮面や胴にあしらわれた宝石はオレンジに染まっている。
大地の力を宿す『ガイアスタイル』。
………これでホープの持つ4つの基本形態の揃い踏みである。
「ふんっ!!」
「うぉぉぉっ!?」
四股を踏むように、ガイアスタイルのホープが地面に脚を叩きつけると同時に奴の足元で爆発が起こり、奴の体は宙に舞い上がった。
《ファイナルタイム!ホープフォーメーション!!》
「「「「はぁぁぁぁぁぁ!!」」」」
4人の“私”の、剣形態へと変形させたホープソードガンを重ねた。
まるで自分たち同士で士気を高めるように。
まるで決意を新たにするかのように。
そして剣に4つのエレメントを宿すと私たちは奴に斬撃波を飛ばした。
それらは的確に奴の体を捉え、奴を飲み込み、爆発と共に奴は地面に叩きつけられた。
しかし……ホープタイマーを使用しているとはいえ、インフィニットエクシードですら全くかなわなかった奴にこの4形態でどうこう出来る訳などない。
「無駄だっ……」
案の定、奴は立ち上がった。
だけど、私がやるのは奴の足止めのみ。
───奴を倒すのは、私じゃない。
「よくやった………ノゾミ」
「なにっ!?」
奴の背後にはライジングホッパーレイダーこと彰一さん。
そのライジングホッパーレイダーの背後にはバトルレイダーのものと思われるベルトの残骸。
そう。私は、彰一さんがバトルレイダーを倒し、彰一さんが体制をたてなおすまでの時間稼ぎをしていたに過ぎない。
奴にトドメをさすのは彰一さん以外をおいて他にはいない。
《RISING BOLIDE!》
ベルトのボタンを押し、右手の拳が金色に輝く。
それはまさに闇夜を照らす朝日のよう。
エネルギーを纏った拳を奴の顎に叩き付け、奴を再び上空へと吹き飛ばす。
「ぐっ………!!」
空中で体制の悪いなか、スプラッシングホエールレイダーは負けじと扇を振るい、水流を飛ばす。
しかし……彰一さんにはそんなものは効きはしない。
「はぁっ……!」
空中に飛び上がり、金色の光を纏いながらそれらを打ち落とし、蹴りで奴の扇をへし折る。
そして…………
「はぁぁぁぁぁぁっ!」
飛蝗の脚を模した巨大な爪状のエネルギー体を右足に構成すると、そのまま金色の槍となり奴の体に最大最強の一撃を叩きこんだ。
「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
奴を中心に広がりながら、直視出来ないほどに輝きを増す光。
それに少し遅れるように轟く爆音。
それら全てが断末魔と共に奴を飲み込むと、まるで夏の夜空を彩る花火の如く紅の炎を空に咲かせたのであった。