Episode.9 HOPE
「はぁ?今更そんな姿になって何ができるんだよッ!」
振るわれた扇から放たれた水流。
それは変身した私どころか背後のローラさんすら飲み込まんばかりの勢いで迫る。
《ディフェーンドッ!プリーズ……》
「ぐぅぅっ……!っ!あぁぁっ!!」
しかし、それを魔法陣を模したバリアでどうにか防ぐとこちらも反撃に出る。
《ホープタイマー!
セットアップ!スタート!》
走り出しながら取り出すのはかつて仲間が作ってくれた武器。
龍の形をした宝石をあしらった指輪と、ストップウォッチをそのまま取り付けたような手甲をひとまとめにしたような形をしている。
“ホープタイマー”。
それがこのアイテムの名前。
そしてこの状況を唯一覆せるかも知れない希望。
私は奴の攻撃を掻い潜り、ダイヤルを思いっきり回して親指を模したボタンを叩き、ホープタイマーを起動させた。
「ドラゴタイマーのパチモンかよ!
そんなのでこの俺が倒せるかよッッ!!」
《オーシャンスタイル!》
ダイヤルが90度回った瞬間、スイッチを叩く。
するとホープタイマーの宝石が青く輝くと同時に青い魔法陣が出現。
そこから飛び出してきたのは、水色の宝石を模した装甲と菱形の仮面以外はソルスタイルと同型のホープ。
大洋の力を宿した『オーシャンスタイル』だ。
《リキッド・プリーズ……》
オーシャンスタイルのホープは魔法陣から飛び出すと指輪をかざし魔法を発動。
自らの体を液状化させ、バトルレイダーの方へと飛んでいき、バトルレイダーをなぎたおし、彰一さんから引き離す。
「なっ………!?」
《ストームスタイル!》
それだけでは終わらない。
今度はダイヤルが更に90度回った瞬間にスイッチを叩く。
すると今度はホープタイマーの宝石が深緑の光を帯びる。
すると深緑の魔法陣が現れ、そこからソルスタイルともオーシャンスタイルとも違う姿のホープが現れた。
こちらは『ストームスタイル』。
深緑に染められた逆三角形の宝石が仮面にあしらわれ、体の宝石も深緑に染められている。
ストームスタイルは突風を纏いながら、スプラッシングホエールレイダーに斬りかかった。
「役立たずのライダー“もどき”が………邪魔をするなよ!」
奴はその巨大な扇でストームスタイルの剣戟をいなしている。
しかし、取り回しのいい片手剣を持つこちらの攻撃を、その巨大すぎる扇でいなすのはいささか無理がある。
そうだ。奴は………私たちを侮りすぎたのだ。
振るわれた扇から放たれた水流。
それは変身した私どころか背後のローラさんすら飲み込まんばかりの勢いで迫る。
《ディフェーンドッ!プリーズ……》
「ぐぅぅっ……!っ!あぁぁっ!!」
しかし、それを魔法陣を模したバリアでどうにか防ぐとこちらも反撃に出る。
《ホープタイマー!
セットアップ!スタート!》
走り出しながら取り出すのはかつて仲間が作ってくれた武器。
龍の形をした宝石をあしらった指輪と、ストップウォッチをそのまま取り付けたような手甲をひとまとめにしたような形をしている。
“ホープタイマー”。
それがこのアイテムの名前。
そしてこの状況を唯一覆せるかも知れない希望。
私は奴の攻撃を掻い潜り、ダイヤルを思いっきり回して親指を模したボタンを叩き、ホープタイマーを起動させた。
「ドラゴタイマーのパチモンかよ!
そんなのでこの俺が倒せるかよッッ!!」
《オーシャンスタイル!》
ダイヤルが90度回った瞬間、スイッチを叩く。
するとホープタイマーの宝石が青く輝くと同時に青い魔法陣が出現。
そこから飛び出してきたのは、水色の宝石を模した装甲と菱形の仮面以外はソルスタイルと同型のホープ。
大洋の力を宿した『オーシャンスタイル』だ。
《リキッド・プリーズ……》
オーシャンスタイルのホープは魔法陣から飛び出すと指輪をかざし魔法を発動。
自らの体を液状化させ、バトルレイダーの方へと飛んでいき、バトルレイダーをなぎたおし、彰一さんから引き離す。
「なっ………!?」
《ストームスタイル!》
それだけでは終わらない。
今度はダイヤルが更に90度回った瞬間にスイッチを叩く。
すると今度はホープタイマーの宝石が深緑の光を帯びる。
すると深緑の魔法陣が現れ、そこからソルスタイルともオーシャンスタイルとも違う姿のホープが現れた。
こちらは『ストームスタイル』。
深緑に染められた逆三角形の宝石が仮面にあしらわれ、体の宝石も深緑に染められている。
ストームスタイルは突風を纏いながら、スプラッシングホエールレイダーに斬りかかった。
「役立たずのライダー“もどき”が………邪魔をするなよ!」
奴はその巨大な扇でストームスタイルの剣戟をいなしている。
しかし、取り回しのいい片手剣を持つこちらの攻撃を、その巨大すぎる扇でいなすのはいささか無理がある。
そうだ。奴は………私たちを侮りすぎたのだ。