Episode.1 VALZ
───2022年7月8日。
あれから6年経った。
俺の故郷、姫矢市はさらなる発展を遂げた。
街には宅配用のドローンが飛び交い、車には人工知能が搭載され、自動運動が可能になった。
とてもあの『6年前の惨劇』で住人の半数が死滅したとは思えない発展ぶりだ。
その一方で6年前に仮面ライダーが掃討しきれなかった怪物たちが夜な夜な住人を襲っているという問題を抱えている。
そこで俺たちの出番だ。
「おぉい……ショーリ。準備はいいかぁ?」
仲間の1人が俺に呼びかけてくる。
「………あぁ」
ぶっきらぼうに返事をすると、俺はベルトを装着する。
バックルには『CORP』『S』『LAY』 『ER』の文字が刻まれている。
激しい戦闘でのダメージ故か、所々刻印された文字が読めなくなっているが……このベルトは『コルプスレイザー』。
6年前に姫矢グループが開発した量産型の『変身ベルト』だ。
12機製造され、その内の11機はあの事件で失われたって話っていうだが残る1機はこうして俺の手元にある。
姫矢グループの科学者だった母さんが残した唯一の形見なんだ。
あれから6年経った。
俺の故郷、姫矢市はさらなる発展を遂げた。
街には宅配用のドローンが飛び交い、車には人工知能が搭載され、自動運動が可能になった。
とてもあの『6年前の惨劇』で住人の半数が死滅したとは思えない発展ぶりだ。
その一方で6年前に仮面ライダーが掃討しきれなかった怪物たちが夜な夜な住人を襲っているという問題を抱えている。
そこで俺たちの出番だ。
「おぉい……ショーリ。準備はいいかぁ?」
仲間の1人が俺に呼びかけてくる。
「………あぁ」
ぶっきらぼうに返事をすると、俺はベルトを装着する。
バックルには『CORP』『S』『LAY』 『ER』の文字が刻まれている。
激しい戦闘でのダメージ故か、所々刻印された文字が読めなくなっているが……このベルトは『コルプスレイザー』。
6年前に姫矢グループが開発した量産型の『変身ベルト』だ。
12機製造され、その内の11機はあの事件で失われたって話っていうだが残る1機はこうして俺の手元にある。
姫矢グループの科学者だった母さんが残した唯一の形見なんだ。