Episode.8 Re:BUILD
《デュアルフュージョン!ヴァルツ!ベーシック!》
《光と闇のマリアージュ!
今こそ立ち上がれ最強のライダー!
ぷくく……》
エクスドライバーに装填した2本のカプセルの力を解放。
その瞬間、バックル中央のコア……もといリアクターが高速回転。
俺の体がバッタを思わせる異形の姿へと作り替えられ、すぐさまそれを覆い隠すように黒い装甲が包み込む。
装甲が完全に定着すると、頭部バイザーのダクトから強制冷却用の蒸気が噴出して変身が完了する。
夜の闇に溶けそうなほどの漆黒の装甲。
夜の闇を照らす赤い複眼。
四肢のリングには赤と黄色のライン。
これが『ヴァルツ・ベーシックフェイズ』。
俺のもうひとつの姿だ。
今では俺『の』ではなく、俺『たち』の……ではあるが。
「ーーーーーー!!!」
翼を広げ、こちらに突進してくる龍人ノゾミ。
凡人共はこれを『コマ落としの如く速い』というのだろうが、今の俺からすればまるで1コマずつコマ送りにしているかのように遅い。遅すぎる。
俺は奴が腕を振り上げた刹那、上体を倒し体重移動のみで肉薄。
《ドゥンケル!バースト!》
奴との距離を詰めると、拳を叩き込む。
「■■■■■ーーーーーー!!!」
紙くずのように吹っ飛ばされていく龍人ノゾミの体。
風圧だけでエスポワールの町を包んだ炎すらも掻き消され、エスポワールの建物すら吹っ飛ばし、龍人ノゾミをエスポワールの町から追放する。
そして、彼女の体は何キロも離れた森へと突っ込んでいった。
巻き上げられる土砂。
大地を揺らす爆音。
俺の振るった拳の一撃の、その威力をまざまざと見せつけてくれる。
基本形態であるベーシックフェイズですらここまで過剰なスペックを叩き出した。
それもそのはずだ。
あらゆる並行世界のライダーを研究し、そいつらを確実に殺すために最適化とアップデートを何十年も繰り返してきたのだ。
この力は無限に存在する並行世界の全てを……それらの並行世界を支える仮面ライダーたちを一人残らず滅ぼすために存在するのだ。
俺は龍人ノゾミが吹き飛ばされた方へと歩き出した。
「───■■■■■■!!!」
吹っ飛ばした龍人ノゾミは爆煙から飛び出すとその爪を何度も何度も振るう。
「……もう理性がないのか。話にならねぇな」
《ヴァルツスパロー!》
俺は奴の攻撃の全てをヴァルツスパローのリムで全て受け流し、僅かな隙をつき手動を叩き込む。
龍人ノゾミはその度に仰け反り、隙を晒す。
俺はその隙をつき至近距離からエネルギーの矢を放つ。
「………アァァァァァァァァァァァァァァァッ!!」
エネルギーの矢に貫かれた翼や尾が小さな爆発と共に引きちぎれ、龍人ノゾミが叫び声をあげる。
もはや、誰が見ても龍人ノゾミに勝機がないのは明らかだ。
「……終わりにしようか」
《一撃必殺!モノクロックバースト!》
ベルトのバックルの両側を押し込み、リアクターを最大稼働させる。
リアクターの回転と共に右足にエネルギーチャージされる。
右足が熱くなると共に、右足で踏んでいた草木が熱気によって焦げ煙が立ち込める。
「はぁぁっ………!!」
呻く龍人ノゾミの体にシンプルな高蹴りを叩き込む。
シンプルなモーションとは裏腹に凄まじい衝撃と爆弾を落としたかのような爆音。
その威力はお墨付きだ。
高威力の高蹴りを受け、龍人ノゾミの体は更に吹っ飛ばされていき、勢いよく崖に叩きつけられた。
《光と闇のマリアージュ!
今こそ立ち上がれ最強のライダー!
ぷくく……》
エクスドライバーに装填した2本のカプセルの力を解放。
その瞬間、バックル中央のコア……もといリアクターが高速回転。
俺の体がバッタを思わせる異形の姿へと作り替えられ、すぐさまそれを覆い隠すように黒い装甲が包み込む。
装甲が完全に定着すると、頭部バイザーのダクトから強制冷却用の蒸気が噴出して変身が完了する。
夜の闇に溶けそうなほどの漆黒の装甲。
夜の闇を照らす赤い複眼。
四肢のリングには赤と黄色のライン。
これが『ヴァルツ・ベーシックフェイズ』。
俺のもうひとつの姿だ。
今では俺『の』ではなく、俺『たち』の……ではあるが。
「ーーーーーー!!!」
翼を広げ、こちらに突進してくる龍人ノゾミ。
凡人共はこれを『コマ落としの如く速い』というのだろうが、今の俺からすればまるで1コマずつコマ送りにしているかのように遅い。遅すぎる。
俺は奴が腕を振り上げた刹那、上体を倒し体重移動のみで肉薄。
《ドゥンケル!バースト!》
奴との距離を詰めると、拳を叩き込む。
「■■■■■ーーーーーー!!!」
紙くずのように吹っ飛ばされていく龍人ノゾミの体。
風圧だけでエスポワールの町を包んだ炎すらも掻き消され、エスポワールの建物すら吹っ飛ばし、龍人ノゾミをエスポワールの町から追放する。
そして、彼女の体は何キロも離れた森へと突っ込んでいった。
巻き上げられる土砂。
大地を揺らす爆音。
俺の振るった拳の一撃の、その威力をまざまざと見せつけてくれる。
基本形態であるベーシックフェイズですらここまで過剰なスペックを叩き出した。
それもそのはずだ。
あらゆる並行世界のライダーを研究し、そいつらを確実に殺すために最適化とアップデートを何十年も繰り返してきたのだ。
この力は無限に存在する並行世界の全てを……それらの並行世界を支える仮面ライダーたちを一人残らず滅ぼすために存在するのだ。
俺は龍人ノゾミが吹き飛ばされた方へと歩き出した。
「───■■■■■■!!!」
吹っ飛ばした龍人ノゾミは爆煙から飛び出すとその爪を何度も何度も振るう。
「……もう理性がないのか。話にならねぇな」
《ヴァルツスパロー!》
俺は奴の攻撃の全てをヴァルツスパローのリムで全て受け流し、僅かな隙をつき手動を叩き込む。
龍人ノゾミはその度に仰け反り、隙を晒す。
俺はその隙をつき至近距離からエネルギーの矢を放つ。
「………アァァァァァァァァァァァァァァァッ!!」
エネルギーの矢に貫かれた翼や尾が小さな爆発と共に引きちぎれ、龍人ノゾミが叫び声をあげる。
もはや、誰が見ても龍人ノゾミに勝機がないのは明らかだ。
「……終わりにしようか」
《一撃必殺!モノクロックバースト!》
ベルトのバックルの両側を押し込み、リアクターを最大稼働させる。
リアクターの回転と共に右足にエネルギーチャージされる。
右足が熱くなると共に、右足で踏んでいた草木が熱気によって焦げ煙が立ち込める。
「はぁぁっ………!!」
呻く龍人ノゾミの体にシンプルな高蹴りを叩き込む。
シンプルなモーションとは裏腹に凄まじい衝撃と爆弾を落としたかのような爆音。
その威力はお墨付きだ。
高威力の高蹴りを受け、龍人ノゾミの体は更に吹っ飛ばされていき、勢いよく崖に叩きつけられた。