Episode.8 Re:BUILD
「なんなの!?
あんたは一体なんなのよ!?」
不気味に光る黄色の複眼が私を射抜く。
そのおぞましい姿と先ほど蘇ってきた光景が、恐怖という形で私を押し潰して行く。
「あっ………あぁぁぁぁぁ!!!」
もう何がなんだか分からない。
奴は………奴だけはここで倒さなきゃ私は壊れてしまう。
私は2丁拳銃を二刀流へと変形させ、奴に斬りかかろうと、走り出すのだが…………。
「ダメッ!ノゾミッ!!」
私に抱きつくような形でイージスが私に組ついてくる。
「なにすんのセッテ!!離して!!」
「ダメッ!今の私たちにはアイツは倒せないッ!今は退くの!!」
「なんで!アイツは私たちの世界を!!」
───あぁ、本当ならここでセッテの言葉を聞いていれば良かったんだ。
素直に撤退していれば、あんなことには………。
「………俺もセッテの言葉には賛成するぜ?
………見逃してやるよ。
さっさと尻尾巻いて逃げな?」
見下すような視線。
嘲笑うかのような声。
その全てが私の神経を逆撫でする。
「誰が逃げるかッ!私はッ………!!」
「………『希望の担い手だ』、か?」
《STRONG!》
《PROGRISE-KEY CONFIRMED READY TO UTILIZE》
《HERCULES BEETLES ABILITY!》
《AMAZING KABAN SHOOT!》
「「っ!!きゃあぁぁぁぁぁぁぁ!!」」
瞬間、放たれた破壊の一撃。
あまりに強力すぎるその一撃はお屋敷の壁すら粉砕し、私とイージスを外へと放り出した。
「くっ………!」
地面に叩きつけられ、私は変身を解除されてしまう。
しかし、やはりイージスの方はこれほどにまでボロボロになりながらも変身解除すらされない。
───やっぱりゼクターのセーフティシステムが壊れてる!
私がセッテを護らなきゃ………!
早く変身しなきゃ………!
「ノゾミは………私が護る………!
私に心をくれたのは………ノゾミなんだ!あぁぁっ!」
奴の毒を喰らい、強烈な攻撃を浴び続け……
セッテももう立ってるのがやっとなはずだ。
しかし、奴は立ち上がったイージスの攻撃をいなし………
「お前のことなど知るか………!」
左腕の針で突き飛ばす。
私のせいだ。私が忠告を聞いていれば。
私が冷静な判断さえ出来ていれば
こんな事には………こんな事にはならなかったんだ。
───でも、既に遅い。
これが私のもうひとつの“罪”。
「………絶望への法則(ルート)は決まった」
《STING DYSTPIA!! 》
“死刑宣告”と共に奴の脚に蠍の毒針の支管がまるで別の生物のように巻き付く。
もう何の抵抗も出来ないイージスに歩み寄るその姿は死神の如し。
そして奴はその槍と化した蹴撃をイージスに叩き込み…………
「はぁっ………!!」
「やめて…………やめてェェェェェ!!」
────ドンッ!!
私は叫んだ。力の限り叫んだ。
そうするしかなかった。
だけど、文字通りの槍となったその一撃が無情にもイージスの体を突き破る。
「が………ガハッ…………!!」
「眠れ…………」
脚を引き抜き、イージスに背を向ける紫のライダー。
それと同時に重力に引っ張られるようにして地面に崩れるイージスの体。
装甲の隙間から火花が飛び散り、インナースーツからは血が滲んでいる。
「あぁ…………あぁぁぁぁ…………!
せ…………………
セッテェェェェェェェェェェェェ!!!」
直後、イージスを中心に爆炎が上がり、日が落ちて暗くなった街を照らす。
私はまた………過ちを犯したのだ。
あんたは一体なんなのよ!?」
不気味に光る黄色の複眼が私を射抜く。
そのおぞましい姿と先ほど蘇ってきた光景が、恐怖という形で私を押し潰して行く。
「あっ………あぁぁぁぁぁ!!!」
もう何がなんだか分からない。
奴は………奴だけはここで倒さなきゃ私は壊れてしまう。
私は2丁拳銃を二刀流へと変形させ、奴に斬りかかろうと、走り出すのだが…………。
「ダメッ!ノゾミッ!!」
私に抱きつくような形でイージスが私に組ついてくる。
「なにすんのセッテ!!離して!!」
「ダメッ!今の私たちにはアイツは倒せないッ!今は退くの!!」
「なんで!アイツは私たちの世界を!!」
───あぁ、本当ならここでセッテの言葉を聞いていれば良かったんだ。
素直に撤退していれば、あんなことには………。
「………俺もセッテの言葉には賛成するぜ?
………見逃してやるよ。
さっさと尻尾巻いて逃げな?」
見下すような視線。
嘲笑うかのような声。
その全てが私の神経を逆撫でする。
「誰が逃げるかッ!私はッ………!!」
「………『希望の担い手だ』、か?」
《STRONG!》
《PROGRISE-KEY CONFIRMED READY TO UTILIZE》
《HERCULES BEETLES ABILITY!》
《AMAZING KABAN SHOOT!》
「「っ!!きゃあぁぁぁぁぁぁぁ!!」」
瞬間、放たれた破壊の一撃。
あまりに強力すぎるその一撃はお屋敷の壁すら粉砕し、私とイージスを外へと放り出した。
「くっ………!」
地面に叩きつけられ、私は変身を解除されてしまう。
しかし、やはりイージスの方はこれほどにまでボロボロになりながらも変身解除すらされない。
───やっぱりゼクターのセーフティシステムが壊れてる!
私がセッテを護らなきゃ………!
早く変身しなきゃ………!
「ノゾミは………私が護る………!
私に心をくれたのは………ノゾミなんだ!あぁぁっ!」
奴の毒を喰らい、強烈な攻撃を浴び続け……
セッテももう立ってるのがやっとなはずだ。
しかし、奴は立ち上がったイージスの攻撃をいなし………
「お前のことなど知るか………!」
左腕の針で突き飛ばす。
私のせいだ。私が忠告を聞いていれば。
私が冷静な判断さえ出来ていれば
こんな事には………こんな事にはならなかったんだ。
───でも、既に遅い。
これが私のもうひとつの“罪”。
「………絶望への法則(ルート)は決まった」
《STING DYSTPIA!! 》
“死刑宣告”と共に奴の脚に蠍の毒針の支管がまるで別の生物のように巻き付く。
もう何の抵抗も出来ないイージスに歩み寄るその姿は死神の如し。
そして奴はその槍と化した蹴撃をイージスに叩き込み…………
「はぁっ………!!」
「やめて…………やめてェェェェェ!!」
────ドンッ!!
私は叫んだ。力の限り叫んだ。
そうするしかなかった。
だけど、文字通りの槍となったその一撃が無情にもイージスの体を突き破る。
「が………ガハッ…………!!」
「眠れ…………」
脚を引き抜き、イージスに背を向ける紫のライダー。
それと同時に重力に引っ張られるようにして地面に崩れるイージスの体。
装甲の隙間から火花が飛び散り、インナースーツからは血が滲んでいる。
「あぁ…………あぁぁぁぁ…………!
せ…………………
セッテェェェェェェェェェェェェ!!!」
直後、イージスを中心に爆炎が上がり、日が落ちて暗くなった街を照らす。
私はまた………過ちを犯したのだ。