Episode.8 Re:BUILD
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まるで夢を見ているようだ。
足が着かなくて、上下左右わからなくなる。
そして私の視界の先には“あの時”の私。
「いってきます!」
そう、今日は本当ならセッテと1日中お出かけするはずだったんだ。
今風に言うならデートってやつ。
父と母が見送る中、私はセッテとの待ち合わせ場所へと急いだ。
「おそーいっ!」
「ごめんっ!」
ぷうっと頬を膨らませるセッテに私は両手を合わせて謝る。
そしたらセッテも笑って許してくれた。
あれからXマジンラーも現れなくて、ギルドの依頼もなくて。
しばらく何もない穏やかな日が続いたから、1日くらいふたりきりで思いっきり遊ぶって約束をして、今日がその当日だった。
昨日からその“前兆”はあったけど、それでも今日だけは…………。
でも…………。
「「っ!?」」
───そして、“異変”は起きた。
「「「わぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」」」
私の故郷『アトラン王国』の国民たちの悲鳴が響きわたる。
その瞬間、降り注ぐ眩い光。
絵本の中でも見られないような………それはそれはとても美しい光景だったと思う。
だが、私たちに助けを求める人たちの体が、建物が、国そのものが………。
まるで結び目をほどくかのようにバラバラになっていき跡形もなく消えていく。
「なに!?何が起こってるの!?」
敵の攻撃なんだと思った。
そして、それを倒せば私たちのウェズペリアを救う事ができるって思ってた。
でも………………
まるで夢を見ているようだ。
足が着かなくて、上下左右わからなくなる。
そして私の視界の先には“あの時”の私。
「いってきます!」
そう、今日は本当ならセッテと1日中お出かけするはずだったんだ。
今風に言うならデートってやつ。
父と母が見送る中、私はセッテとの待ち合わせ場所へと急いだ。
「おそーいっ!」
「ごめんっ!」
ぷうっと頬を膨らませるセッテに私は両手を合わせて謝る。
そしたらセッテも笑って許してくれた。
あれからXマジンラーも現れなくて、ギルドの依頼もなくて。
しばらく何もない穏やかな日が続いたから、1日くらいふたりきりで思いっきり遊ぶって約束をして、今日がその当日だった。
昨日からその“前兆”はあったけど、それでも今日だけは…………。
でも…………。
「「っ!?」」
───そして、“異変”は起きた。
「「「わぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」」」
私の故郷『アトラン王国』の国民たちの悲鳴が響きわたる。
その瞬間、降り注ぐ眩い光。
絵本の中でも見られないような………それはそれはとても美しい光景だったと思う。
だが、私たちに助けを求める人たちの体が、建物が、国そのものが………。
まるで結び目をほどくかのようにバラバラになっていき跡形もなく消えていく。
「なに!?何が起こってるの!?」
敵の攻撃なんだと思った。
そして、それを倒せば私たちのウェズペリアを救う事ができるって思ってた。
でも………………