Episode.8 Re:BUILD

「はぁぁぁっ!!」


イージススタイル専用の武装である白銀の弓『イージスアロー』を召喚。

そのまま弓を引き絞り、矢を何度も放つ。


しかし奴はこちらを全く見ずに全ての矢を撃ち落としていき、こちらを見向きもせずにイージスの頭を掴み、無理やり立たせるとイージスの体をこちら目掛けて蹴り飛ばす。



「セッテ!!っ!!」


私は攻撃の手を止め、イージスの体を受け止める。

しかし、その勢いはすさまじくこちらの体も吹っ飛ばされる。



「話にならねぇな」


「「アァァァァァァァァッ!!」」


更にそこに追い討ちで奴の高威力の矢が飛んでくる。

今の私たちに防ぐことも回避することも不可能。


ふたりして吹っ飛ばされ、お屋敷のドアに直撃。

それでも勢いは止まらず、エントランスの階段に激突し、ようやく吹っ飛ばされていた私たちの体は止まる。




「………ここに用があったんだろ?お前ら」


目の前の紫のライダーはその弓を構えながらゆっくりと歩み寄る。


その姿は『死神』?『悪魔』?

いや……死神や悪魔の類でもあそこまで禍々しくおぞましいものではない。



これは………




「強すぎる………。

これじゃ………本物の化け物じゃなっい………!」


そう、『化け物』。


得体の知れない存在。
自分たちの理解を超えたもの。


少なくとも桁違いの強さだ。



だが奴は静かに語るのだ………。







「………化け物?


ハッ……貧相な感性しか持ってねぇのな。




俺は“ジニア”……“ジニア・ロックディール”。


そんなツマラナイ枠組みには収まる気はねぇよ」
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