Episode.8 Re:BUILD
「……………なかなかイタい奴だな、お前」
「っ!!」
背後から聞こえてくる声。
振り替えってみるとそこには白いスーツを着た白い髪の男が膝をついた私を見下ろしていた。
瞳は燃えるように真っ赤に染まっている。
───全く気づかなかった。
私は他人の感応波が読めて、それで相手の動きを先読みするのを得意としている。
仮に感応波が使えなくても私にはギルドの依頼をこなしたり、悪の組織『X (クロス)マジンラー』などの組織との戦いで培った経験でそういった相手の気配や殺気を読むことだってできる。
でもなんで、この男からはそういった類いのものが全く感じないの!?
「ハッ……随分と頭がお花畑なんだな………」
「なんなの………アンタ………ッ!!」
呆れたように呟く白髪の男。
私はその手に握ったホープソードガンを剣形態(ソードモード)に変形させると白髪の男に怒りをぶつけるように振るう。
しかし、男は私の刃を親指と人差し指の2本で掴んでみせる。
「嘘っ!?こっちは変身してるのに!」
「オイオイ、生身の人間に刀を振るうなよ………原始人か?」
瞬間、鋭い衝撃と共に私の脳が揺れ大きくのけ反る。
蹴りをくらったんだ。
鎧に包まれていたおかげで、深手はおってないが、一瞬意識が飛び、何より全く反応できなかった。
「ノゾミ!!」
慌てて駆け寄るイージス。
既にイージスソードを展開済みだ。
セッテもやっぱりわかってるんだ………
────この男が危険な相手だって。
「もしかしてアンタが………あんたがあの人たちを!!」
「………知りたけりゃ俺の思考でも読んでみるか?
…………“ノゾミ・ナカムラ”さん」
先ほどの呆れ顔から、背筋も凍るような冷たい視線を向ける男。
その得体の知れなさが全てを語っている。
────決まりだ。
奴の思考を読むまでもない。
この男が…………全ての元凶だ!!
「っ!!」
背後から聞こえてくる声。
振り替えってみるとそこには白いスーツを着た白い髪の男が膝をついた私を見下ろしていた。
瞳は燃えるように真っ赤に染まっている。
───全く気づかなかった。
私は他人の感応波が読めて、それで相手の動きを先読みするのを得意としている。
仮に感応波が使えなくても私にはギルドの依頼をこなしたり、悪の組織『X (クロス)マジンラー』などの組織との戦いで培った経験でそういった相手の気配や殺気を読むことだってできる。
でもなんで、この男からはそういった類いのものが全く感じないの!?
「ハッ……随分と頭がお花畑なんだな………」
「なんなの………アンタ………ッ!!」
呆れたように呟く白髪の男。
私はその手に握ったホープソードガンを剣形態(ソードモード)に変形させると白髪の男に怒りをぶつけるように振るう。
しかし、男は私の刃を親指と人差し指の2本で掴んでみせる。
「嘘っ!?こっちは変身してるのに!」
「オイオイ、生身の人間に刀を振るうなよ………原始人か?」
瞬間、鋭い衝撃と共に私の脳が揺れ大きくのけ反る。
蹴りをくらったんだ。
鎧に包まれていたおかげで、深手はおってないが、一瞬意識が飛び、何より全く反応できなかった。
「ノゾミ!!」
慌てて駆け寄るイージス。
既にイージスソードを展開済みだ。
セッテもやっぱりわかってるんだ………
────この男が危険な相手だって。
「もしかしてアンタが………あんたがあの人たちを!!」
「………知りたけりゃ俺の思考でも読んでみるか?
…………“ノゾミ・ナカムラ”さん」
先ほどの呆れ顔から、背筋も凍るような冷たい視線を向ける男。
その得体の知れなさが全てを語っている。
────決まりだ。
奴の思考を読むまでもない。
この男が…………全ての元凶だ!!