Episode.8 Re:BUILD

「やった…………」


爆炎に包まれた怪物たち。

いつも通り敵と戦って、敵を倒して………。


大切な人たちの“希望”を護る。

そしてそれを傷つける敵には容赦はしない。




でも…………。





「ア"…………ァ"……ァ"……………!」


爆炎の中から“敵”は……先程の怪物共は現れた。


蜘蛛を無理やり人型にしたような怪物。


しかし、その姿はまるで蝋が溶けるように崩れていき………。



「ア"…………ア"ァ"…………!




………たす……………けて……………!」





「「え…………!?」」


崩れた体から現れたのは、この町の人たちだろうか。

男性や女性はもちろん、年端もいかない子供だっている。




そう………私が感応波が感じないという理由で、敵と切り捨てたあの怪物たちは目の前にいるこの人たちだったんだ。






「………待って!今助けるから!!」



私はたまらずに炎の中にいる人たちを助けようと駆け出すも、もう遅い。






「助けっ………グブッ!!」



「「「アァァァァァァァァァァァァ!!」」」





恐らく私たちの攻撃のせいだ。


腰に埋め込まれていた宝石が砕けると、急に体からブクブクと水泡のようなものが浮かび上がりそれが彼らの体を一瞬で包み込む。



そして………




水風船のように彼ら全員の体が“破裂”した。







「え……………嘘………………」



肉が焦げる匂いが漂い、血飛沫や薄い桃色の肉片、そして眼球があたりにぶちまけられた、真っ赤に染まった町。



夕陽に彩られたこの美しい町が一瞬にして地獄絵図となった。





───何が起こったか理解出来ない。




頭が真っ白になってる。






これは………夢だよね?







だって今まで人を救ってきたじゃない。

この力で人を救えたじゃない。





私は仮面ライダーでウルトラマンで、シンフォギア装者で勇者で、魔法使いで希望の担い手で…………。







なんで?







なんでこんなことになってるの?














「あぁぁぁぁ……………


あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
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